Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

今回は、前回の『LD再発見シリーズ』で書かせて頂いた「デューク・エリントンの70歳の誕生日に開催されたパリのクラブでのコンサート映像の記事(6/22付)」の続きをご紹介します。
後半のステージの最終曲演奏中、エリントンのピアノのすぐ横に座っていたポール・ゴンザルベス(ts)が、何故か唐突にピアノの上に置かれていたシャンパンのボトルに手を伸ばして取り込もうとするのですが、

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-BOTTLE-3

それに気付いたエリントンが即座に反応して声を荒げて阻止するシーンが捉えられています。

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-BOTTLE-4

ポール・ゴンザルベスはエリントンにとても可愛がられていたそうなので、悪戯っぽくボスをからかってみたという事なのか?
あるいは二人でちょっとしたコントを演じたという事なのか?
前回の記事でご紹介した『謎の帽子』の件といい、ピアノの上の小物達が気になってしまう映像です。
なお、シャンパンは演奏終了後、無事エリントンの"お持ち帰り"となりました。

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-BOTTLE-5
今や忘れ去られてしまった映像メディア"レーザー・ディスク(LD)"のソフトを、LDプレーヤーが壊れてしまわない内に時間を見つけては少しずつDVD化しているのですが、その時に気付いた事を綴る『LD再発見シリーズ』。
今回は、御大中の御大デューク・エリントンの70歳を祝う1969年パリのクラブでのコンサートを収録した映像です。

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-1

このライブ、エリントンの70歳の誕生日当日ということで、会場にいる全員でシャンパンで乾杯したりする誕生日を祝う時間が結構長くとられていて、ライブはそれを挟んで前半と後半に分れているのですが、

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-CHEERS

前半の最終曲でハリーカーネイ(bs)がフィーチャーされて得意のサーキュラーブリージングを駆使して延々と吹き続けている間に、暇を持て余したのか?エリントンがピアノの上に置かれてあった帽子を手にとって、その中をまじまじと覗きこんでいる姿が捉えられています。

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-HAT-2

その演奏が終わった後に、エリントンが舞台の中央に歩み出て聴衆に挨拶するので、そのスピーチのメモでも忍ばせてあったのかと思いきや、
エリントンが挨拶をしている間に、スタッフらしき?人物がピアノに近づき、『ピアノの上の帽子を、わざわざ立てる様に置き直す』という不思議な行動をするところが捉えられているのです。

DUKE ELLINGTON 1969 PARIS-HAT-3

この帽子、かなり怪しいです! 凄く気になります。
ライブの後半にも、そんな気になる不思議なシーンがあるのですが、それは次回のこのシリーズでご紹介します。
今や忘れ去られてしまった映像メディア"レーザー・ディスク(LD)"のソフトを、時間を見つけては(LDプレーヤーが壊れてしまわない内に)少しずつDVD化しているのですが、その時に気付いた事を綴る『再発見シリーズ』。
今回は、アイルランド出身のギタリスト"ロリー・ギャラガー"が1987年に地元アイルランドのコークという街で演ったライブの映像です。
ギャラガーのトレードマークとも言える『サンバーストの塗装が殆ど剥がれ落ちてしまったストラトキャスター』を操りながら、迫力満点な魅力的な声で歌うブルース・ロックは、迷いが無く吹っ切れていて爽快です。

RORY GALLAGHER IN CORK 1987-1

そして、ライブの中盤になると、アコギに持ち替えて、カントリー・ブルース風の曲を弾き語りで演るのですが、
これがケルティッシュな独特の雰囲気が漂っていて、「なかなか渋くて良いなぁ~~」と思っていると、

RORY GALLAGHER IN CORK 1987-2

次の曲では、"ドブロ"風のギター("ナショナル"?)に持ち替えて、デルタ・ブルース風の演奏を、やはり弾き語りで聴かせてくれ、
「この人、本当にブルースに惚れ込んでいるんだなぁ~~」と感心させられるのでした。

RORY GALLAGHER IN CORK 1987-3

ギャラガーは、惜しくも1995年に47歳という若さで亡くなってしまうのですが、年を重ねて枯れた演奏も聴いてみたかったものです。


前にも書かせていただいた事があるのですが、
私、今や誰も見向きをしなくなった映像メディア『レーザー・ディスク(LD)』のソフトを結構たくさん持っているのですが、
DVDがLDに代わる新しい映像メディアとして出て来た時には、後々LDプレーヤーの製造や修理がされなくなるだろうと思うと「責任取ってくれ!!」と言いたい気持ちでいっぱいでした。
ところが、その内、HDD内臓のDVDレコーダーが出回る様になって来たので、
LDプレーヤーがまだ動いている内に、何とかDVD-R化してしまおうと(LDにはコピーガードというものが無いのです。念のため・・・。)時々ダビング(勿論アナログ信号!)作業に勤しんでいるのですが、
先日、ドクター・ジョンの『NEW ORLEANS SWAMP』という作品をDVD化していたところ、

DR JOHN-NEW ORLEANS SWAMP-LD JACKET

あの、「バイユー・ビート」とも呼ばれたニューオリンズ・ファンクの元祖『ミーターズ(METERS)』も出演していることに気が付きました。

METERS-SOUND STAGE 1974-1

LDで何回か観ていたはずなのですが、全く分っていませんでした。(何という失態!!)
シカゴの"WTTW"というテレビ局の『SOUND STAGE』という番組に出演した時の映像なのですが、
何と、収録日が1974年10月30日。
1974年と言うと、1969年に『THE METERS』でデビューした彼らが、

METERS-THE METERS

5作目の『REJUVENATION』というアルバムをリリースした年で、

METERS-REJUVENATION.jpg

そのアルバムに収録されている「JUNGLE MAN」という曲も、2作目のアルバム・タイトル曲「LOOKA PY PY」とメドレーで演奏しています。
また、次の年(1975年)にリリースされた『FIRE ON THE BAYOU』からオリジナル・メンバーに5人目のメンバーとして加わったシリル・ネヴィル(per)もこの時既に合流していて、全盛期の演奏を楽しむことが出来るのです。

METERS-SOUND STAGE 1974-2

ただ、プロフェッサー・ロングヘアーやアール・キングといった先輩達や、ホスト役のドクター・ジョンが幅を利かせているせいか?、ミーターズ単独では、前述のメドレー1曲(2曲?)しか演奏していないのがチョット残念です。
(バック・バンドのメンバーとして、殆どの曲で何人かのメンバーが加わってはいるのですが・・・。)
ところで、この映像、DVDで入手できるのかどうかを「Amazon」や「ヤフオク」で調べてみたところ、
現在、海賊盤(プライベート盤)DVDでしか入手出来ないようです。
LD大事に置いておいてよかったぁ~~~!!
今年の5月頃、ミシェル・ペトルチアーニがホーンセクションを加えたセクステットで、1998年のノースシー・ジャズ・フェスティバルに出演した時の演奏を収録した『BOTH WORLDS LIVE』というCDが輸入盤でリリースされていて、同内容のDVD(PAL方式で記録されているので、通常の国内のプレーヤーでは再生出来ないのですが・・・。)も付いていたので気になっていたのですが、この度ようやくゲットしました。

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS LIVE

この演奏は、直前にリリースされていたスタジオ録音アルバム『BOTH WORLDS』の"ライブ版"という位置付けだと思われるので、演奏されている曲が、このスタジオ盤からの曲が中心ですし、メンバーもトロンボーン奏者以外は同じです。

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS

ホーンセクションが入っていたので、「ペトルチアーニの世界が薄まっているのでは?」という勝手な懸念があって買いそびれていたのですが、聴いて(観て)みると、なんのなんの、
ステファーノ・ディ・バティスタ(as,ss)やフラビオ・ボルトロ(tp,flh)が充実したアドリブを聴かせてくれる中、

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS LIVE-1

ペトルチアーニのアドリブとなると、もう一段も二段もレベルの高い彼独自の世界となり、
その存在感を再認識させられた次第です。

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS LIVE-2

バティスタやボルトロが、ペトルチアーニの演奏に聴き惚れて(見とれて)いるところも随所に見られます。

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS LIVE-3

MICHEL PETRUCCIANI-BOTH WORLDS LIVE-4

買っといてよかったぁ~~~。
先日、某有名CDショップに立ち寄って、特に何も期待せずに中古CDを見ていたところ、
パット・マルティーノが病気から復帰した直後の1987年に、ニューヨークの「FAT TUESDAYS」でのライブを収録した
『THE RETURN』を発見。 即ゲットしました。

PAT MARTINO-THE RETURN

そして、それをきっかけに、同じ頃にボルチモアのライブハウスで収録され、昔VHSでリリースされていたライブ映像が
もしかしてDVD化されていないものか?と検索してみたところ、何と輸入盤で出ているではありませんか!!

PAT MARTINO-LIVE AT ETHELS PLACE-DVD JACKET

この映像、中古のVHSをネットオークションで落札して持ってはいたのですが、
ところどころで画像や音声にノイズが入っていたので、DVD化されないものかと前々から思っていたので、
当然こちらも即ゲットしました。
本編以外にもボーナストラックが2曲(内1曲は、本編1曲目のノーカット・ヴァージョン)も収録されており、
DVD化によって画像のクオリティーもアップしていてとても満足しております。

PAT MARTINO-LIVE AT ETHELS PLACE-DVD-PM

ところで、このDVDを購入するにあたっては、数軒のネットショップで調べてからオーダーしたのですが、
アメリカでリリースされたのが2014年末頃ということもあってか?在庫があったのは某有名CDショツプに1枚だけでした。
他のショップは「取り寄せ」扱いになっていたのですが、
「取り寄せ」となっていても結局入荷出来ないというケースも結構あるので、
何とかギリギリ間に合ったのかも・・・?!(フゥ~~~、危ない危ない。)

P.S. 8月6日現在、Amazonで『在庫2』になってました。
「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第7回。
今回は、ジョージ・ベンソンの1986年モントルー・ジャズフェスティバルでのライブ映像です。

GEORGE BENSON-LIVE AT MONTREUX 1986-DVD

この映像はDVDで持っているのですが、私のはリージョン・ナンバーが「1」のため、国内のプレーヤーでは再生できないので、再編集が必要になった???という次第です。
そういう話はさておき、この映像の8曲目に収録されている「MY LATIN BROTHER」で、
ベンソン・バンドで長年ベーシストを務めているスタンリー・バンクスの足元がクローズアップされるシーンがあるのですが、
よく観てみると、そこにはタンバリンが床に立てて置かれていて、それをバンクスがつま先で踏み、つま先を支点にして足をツイストさせて、ベースを弾きながらタンバリンを鳴らしていたのでした。

GEORGE BENSON-LIVE AT MONTREUX 1986-DVD-TAMBALIN

こんな技を観たのは初めてで、確かに面白いアイデアだとは思いますが、
パーカッション奏者は他にいますし、サックス奏者二人の手は空いてますし、オーディエンスからも見えにくいと思いますので、
バンドメンバーやスタッフの受けを狙った"楽屋受けネタ"ということなのでしょうか?
まあ、いずれにしても余裕綽々で演奏を楽しんでいる姿には感心させられはします。

ところで、もう一つこの映像で気になることがあります。
演奏が進んで、最後の曲「ON BROADWAY」になると、曲が始まる前にベンソンが渡辺貞夫さんの名前を呼んで一瞬貞夫さんの姿も映るのですが、
演奏が始まると、何故か共演しているはずの貞夫さんが演奏しているシーンが全くなくて、貞夫さんのプレイを期待していると最後に消化不良を起こした感じで観終わってしまうのです。
もっとちゃんと編集して何とかならなかったものなんでしょうか?
「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第6回。
まずはじめに前回のクイズの答えです。
マイケル・ブレッカー(ts)とサックスバトルを演っていたアルト奏者は、1950年代から60年代にウエストコーストのジャズシーンでシブ~く活躍していたハーブ・ゲラーでした。
そして今回の再発見なのですが、再発見に至ったきっかけが冒頭の定型フレーズと違っているのですが、よろしくご容赦ください。
どういうきっかけだったのかと申しますと・・・。
先日、ピーター・バーンスタイン(g)が久々にリリースしたスタジオ録音の最新盤『LET LOOSE』をゲットして、じっくり聴き込んでいたのですが、

PETER BERNSTEIN-LET LOOSE

このアルバムをリリースしているレーベルが「SMOKE SESSIONS RECORDS」となっていて、ニューヨークのライブスポット『SMOKE』がこのレーベルを運営しているようなのです。
それで、その『SMOKE』でバーンスタインが2004年8月に収録したライブ映像『LIVE AT SMOKE』を思い出し、改めて観てみたという次第です。

PETER BERNSTEIN-LIVE AT SMOKE-DVD JACKET

この映像、バーンスタインがラリー・ゴールディングス(org)、ビル・スチュワート(ds)という「お互いを知り尽くした」メンバーでのオルガン・トリオのライブが収録されているのですが、
1曲目の「DRAGONFLY」のアドリブソロで、ラリー・ゴールディングスが一瞬ディープ・パープルの『SMOKE ON THE WATER』のあの有名なリフのフレーズを引用しているシーンがあるのに気付きました。

PETER BERNSTEIN-LIVE AT SMOKE-DVD-LARRY GOLDINGS

『SMOKE』でのギグだからというで、ユーモアを効かせようとして演ったのでしょうね。
お互いを知り尽くしているメンバーでのリラックスした演奏だからこそ出て来た『おやじギャグ・フレーズ』といったところでしょうか?

ところで、この映像にはもう一つ気になることがあります。
演奏中にウェイトレスのオネエサンが頻繁に前を横切るのです。

PETER BERNSTEIN-LIVE AT SMOKE-DVD-WAITRESS

それほど大きくない(と思われる)店の営業中に収録されているので仕方がないのでしょうが、
もう少し配慮があってもよかったのでは・・・。
まあ捉え方を変えて、「小さめのライブハウスで聴いている」という臨場感が味わえるということにしておきましょう・・・。



「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第5回。
今回は、前回と前々回で取り上げたブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(BST)の映像でも登場したルー・ソロフ、トム・マローンや、BSTの初代トランペッターのランディ・ブレッカーもメンバーで参加しているルイ・ベルソン・ビッグバンドの1983年スイスでのライブ映像です。

LOUIE BELLSON BB 1983-LB

『ワールド・オブ・リズム・ライブ』と題されたシリーズ物の1枚で、他にも同じ会場・同時期に行われたライブを収録した『ギル・エバンス・オーケストラ』や『ビリー・コブハム・ミーツ・ルイ・ベルソン』という2枚があって、どの楽団もギル・エバンス・オーケストラのメンバーを使い廻しているので、
前述の二人のトランペッター等の他にも、ベニー・ベイリー(tp)、ハワード・ジョンソン(bs)、マイケル・ブレッカー(ts)、ギル・ゴールドスタイン(key)、ディーン・ブラウン(g)等のフュージョン界中心?の豪華なメンツが揃っています。

さて、ここで前々回に引き続きクイズです!
ある曲でベテラン風のアルト奏者がフィーチャーされていて、

LOUIE BELLSON BB 1983-HG

最後の曲ではマイケル・ブレッカーとサックス・バトルも演っているのですが、

LOUIE BELLSON BB 1983-MBHG-1

LOUIE BELLSON BB 1983-MBHG-2

この人は誰でしょう?
答えは、またまた次回の『再発見シリーズ』の記事でお教えすることにします。
お楽しみに!
「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第4回。
1ケ月程間隔があいてしまいましたが、まずはじめに前回のクイズの答えです。
BSTの他にもデビッド・マシューズ率いるマンハッタン・ジャズ・クインテットやギル・エバンス・オーケストラ等でも活躍し、去年惜しくも亡くなった『ルー・ソロフ』でした。
そして今回は、そのBSTが3年後の1973年に同じスウェーデンで行ったライブの映像です。

BST1973-SWEDEN-BST.jpg

初期のメンバーで残っているのは、ソロフとドラムのボビー・コロンビーの二人(ベーシストも初期メンバーのジム・フィールダーかもしれません・・・。)くらいで、ヴォーカルもデビッド・クレイトン・トーマスではなかったので、このレーザーディスクを買って最初に観た時はガッカリしてしまい、長い間観ていなかったのですが、今改めて”初期BST”という事に拘らずに観てみると、
後にブルース・ブラザーズ・バンドで活躍するルー・マリーニ(ts,ss,fl)やトム・マローン(tb,tp,bs)、

BST1973-SWEDEN-LM.jpg

他にもラリー・ウィリス(p,key)等がいたり、

BST1973-SWEDEN-LW.jpg

演奏している曲もBSTの曲だけでなく、トラフィックの「エンプティ・ペイジズ」やハンコックの「処女航海」なんかをカバーしていたりして、興味深く楽しく観ることが出来ました。
そしてソロフはというと、3年経って「"いつもの"ソロフ」に無事変貌していたのでした。

BST1973-SWEDEN-LS.jpg

めでたし、めでたし!!
先日(6/3)、モハメド・アリ氏が亡くなりましたが、
彼がまだ『カシアス・クレイ』だった頃、
ソウル・ミュージックの元祖と言われているサム・クックと二人で
放送局のスタジオのような所で『THE GANG'S ALL HERE』という曲を
無伴奏で歌う珍しい映像が残っています。

SAM COOKE-DVD-LEGEND-WITH CASSIUS CLAY

二人の重要な接点の一つは、公民権運動でした。
「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第3回。
今回は、昔NHKのBS-2で放送していた『黄金の洋楽ライブ』という番組を録画していた、
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(BST)の1970年のスウェーデン(9月)とオランダ(10月)でのライブ映像です。
テレビがモノクロからカラーに変わっていた時期だったためか、スウェーデンはモノクロ映像、

BST1970-SWEDEN-BST.jpg

オランダはカラー映像になっています。

BST1970-NETHERLAND-BST.jpg

この時、BSTは3枚目のアルバム『BST3』をリリースしたばかりで、初期のメンバーが殆ど揃っている貴重な映像です。
そんな中、ホーンセクションの一角としてトランペットを担当しているこの人

BST1970-SWEDEN-LS.jpg

BST1970-NETHERLAND-LS.jpg

誰だと思います?
答えは、次回の『再発見シリーズ』の記事でお教えすることにします。
お楽しみに!
「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集していて気付いた「今まで見過ごしていた興味深いシーン」を順次ご紹介している『再発見シリーズ』の第2回。
今回は、当ブログで何回もご紹介している1988年から1990年にかけてアメリカで放送された『ナイト・ミュージック』というテレビ番組からです。
この番組はデビッド・サンボーンがホストを務めていて、多種多様なジャンルのミュージシャンが出演するのですが、その演奏の合間に古い貴重な映像が流れる場面があります。
その中から、ナット・キング・コール・トリオの貴重な映像をご紹介しましょう。
キング・コール(p,vo)、オスカー・ムーア(g)、ジョニー・ミラー(b)というメンバーで、「Got A Penny」という”ジャイブ調”の曲を演っているのですが、

NAT KING COLE 1946(1943)-NKC

NAT KING COLE 1946(1943)-OM

NAT KING COLE 1946(1943)-JM

この曲、オリジナル・アルバムには収録されていなくて、放送音源を集めたアルバムだけに収録されているようです。
それから、画面に表示される字幕では「1946年」となっているのですが、
曲が”ジャイブ調”であることや、この曲が放送用に録音されたのが1943年だということなので、
この映像も「1943年」のものではないか?と思っております。
”ジャイブ調”の曲を演っているコールや、オスカー・ムーアの映像は、他に観たことありません。
あっ、それから、ベーシストはプロ・ゴルファーではありませんので・・・。念のため(笑)
最近、「昔録り貯めたテレビ録画」や「昔買い集めたレーザーディスク」等をDVDに再編集し始めているのですが、
今まで見過ごしていた興味深いシーンを再発見したりするので、順次ご紹介して行くことにしました。
題して『再発見シリーズ』です。
第1回目は、当ブログの以前の記事や、『WAY OUT WEST』に連載で書かせていただいた記事でも少し触れたウェイモン・リードというトランペッターについてです。
『WAY OUT WEST』の記事では、サラ・ヴォーンの1978年のプラハでのライブ映像に出ていたのを、「カウント・ベイシー楽団やジェイムズ・ブラウン・バンドに所属していた人」とご紹介していますが、

WOW2011-02-KIJI-18.jpg

カウント・ベイシー楽団が1977年にモントルー・ジャズフェスティバルに出演している映像で発見!

COUNT BASIE-1977 MONTREUX-CB

「チュニジアの夜」でフィーチャーされていました。

COUNT BASIE-1977 MONTREUX-WR

サラのプラハでのライブの時は、彼女の第4番目にして最後の夫(縁故雇用)だったようなのですが、
この1977年のベイシー楽団在籍時にはどうだったのでしょうか?
この後、サラと結婚してベイシー楽団を辞めたんでしょうか?
レイ・ブラウンも、エラと結婚してMJQ辞めてますしねェ~。
どうでもいい事ですけど、少し気になります・・・・・。
約1年前、パット・メセニー・ユニティー・グルーブのメンバーとして来阪し、サンケイホール・ブリーゼに出演した際に、10年振りに来店してくれたアントニオ・サンチェス(ds)が、クリス・ポッター(sax)やベン・ウィリアムス(b)を連れて来てくれたことは、以前の記事でご紹介しましたが、

WW-2014-10-08-1.jpg

この度、その2ケ月後、パット・メセニー・ユニティー・グループがワールド・ツアー終了後の2014年12月に、ニューヨークの某ホールを貸し切って無観客で(FIFAの制裁じゃないですよ)スタジオ・ライブ風に収録されたDVDがリリースされたので早速ゲットしました。

PAT METHENY-UNITY SESSIONS DVD

『このバンドのピークの状態を記録しておきたい』ということで収録されたこの映像は、そのメセニーの意向のとおり充実した素晴らしい内容になっております。
典型的なメセニーの世界が展開されている曲以外にも
オーネット・コールマン風のオリジナル曲や、コールマンとの共作曲を演っていたり、
クリス・ポッターとのデュオで「チェロキー」を演っているシーンでは、二人だけで同時にインプロピゼイションしているにもかかわらず、グルーブが全く崩れていない事に改めて関心させられたり、
アントニオ・サンチェスとのデュオでは、何故かアコギでロック風にディストーション・サウンドで演っていて意表を突かれたり、
最後には、そのアコギのソロで(この時は勿論ナチュラルなトーンです)代表曲のメドレーを演ってくれたりと、スパイスも効かせていて飽きさせない構成になっています。
長年メセニー・ワールドにもう一歩のめり込めないでいた私ですが、このDVDの充実振りには納得しました。
昨年の9月に東京ジャズに出演したアーマッド・ジャマル。
その快演の一部がNHK-BSでオンエアされた事を以前の記事でご紹介しましたが、
この度、その1ケ月前の8月にフランスのマルシアックという所で開催されたジャズ・フェスティバルでの御大のライブ盤CDがリリースされ、同内容のDVD(CDより1曲多く収録されています。)も付いていたので早速ゲットしました。

AHMAD JAMAL-LIVE IN MARIAC 2014-JACKET

東京ジャズの映像や、昨年リリースされたパリのオランピア劇場でのライブ映像でもそうでしたが、
御大は、このレジナルド・ヴィール(b)、ハーリン・ライリー(ds)、マノロ・バドレーナ(per)とのカルテットを相当気に入っている様で、
終始にこやかに笑いながら、気持ち良さそうに演奏しています。

AHMAD JAMAL-LIVE IN MARCIAC 2014-AJ

ところで、ドラマーのハーリン・ライリーなのですが、
この時着ている衣装が、まるで還暦のお祝いの時の様でちょっと笑ってしまいます。

AHMAD JAMAL-LIVE IN MARCIAC 2014-HR

念のために調べてみると、彼は1957年2月15日生まれで、この時57歳6ケ月で、
まだ還暦ではなく、何の関係も無い様なのですが、
パーカッションのマノロ・バドレーナも赤いシャツを着ているので、

AHMAD JAMAL-LIVE IN MARCIAC 2014-MB

こちらも念のために調べてみると、1952年3月17日生まれで、この時62歳5ケ月と
もう還暦は過ぎています。
でも、二人の歳を平均すると、ほぼ丁度60歳になるので、
「二人で示し合わせて『還暦コスチューム』できめてみた・・・!!」という説はどうでしょうか(笑)


続きを読む
前回の記事の最後で、「ザ・バンド」の4枚のLD(レーザーディスク)のDVD化について触れましたが、
その内の1枚『CLASSIC ALBUMS "THE BAND"』の編集作業中のことです。

THE BAND-CLASSIC ALBUMS-THE BAND

メンバーの一人"レボン・ヘルム(ds,vo,mandolin)"へのインタビューのシーンで、
レボンが当店の店名『WISHY WASHY』(家内がこの名前を考えました。)という単語を使っている事に気付きました。
レボンが、同じメンバーの"リチャード・マニュエル(key,vo,ds)"についてコメントしているシーンで、
このシーンの収録時にリチャードは既に亡くなっていたので、『彼を偲んで、その人柄を紹介している』というノリの場面です。
レボンは、『HE WASN'T WISHY WASHY AT ALL』と言っている様に聞こえます。
(その意味は、下の画像の字幕下段のとおり)

THE BAND-CLASSIC ALBUMS-THE BAND-WISHY WASHY


実際の会話で、この単語を使って喋っているところを見た(聞いた)のは初めての様な気がします。

当店のお客さんの中に、埼玉県の蕨(わらび)市にあるジャズスポット『シグナル』の常連の方が数名おられて、入れ替わり立ち替わり来店して下さるのですが、
その中のお一人のF氏が先日来店された時に、"アンドレア・モーティス"という『15歳でデビューしたという、ヴォーカリストで、トランペットやサックスも吹くスペインの天才少女(?)』の話題をされていて、後日、彼女のCDと、付属の同内容のDVDを送って来て下さいました。
『LIVE AT JAMBOREE』というタイトルのそのアルバムは、2013年(当時、彼女は18歳)にバルセロナでライブ収録されたもので、彼女の師でもあるジョアン・チャモロ(b)という人がコ・リーダーで、スコット・ハミルトン(ts)もゲストで参加していて、渋いプレイを聴かせています。

ANDREA MOTIS

そして、ここでピアノを弾いているのが『イクナシ・テラーザ』というスペインの人なのですが、

IGNASI TERRAZA

この人、2005年に『IN A SENTIMENTAL GROOVE』というアルバムをリリースしていて、当時、日本でも輸入盤が話題になっていた様で、家内が購入して来て、ヘビー・ローテーションで聴いていたので、私の頭にも名前が擦り込まれていました。

IGNASI TERRAZA-IN A SENTIMENTAL GROOVE

でも、まさか彼の映像が見ることが出来るようになるとは思っていなかったし、
最後の曲では、オルガンを弾いていたりもするので、
どちらかと言うと、こちらの方が嬉しいハプニンクでした。
久々の映像ネタでした・・・・・。
11月9日の記事でご紹介した『ポリー・ギボンズ』というUKの女性ヴォーカリストの未リリースだった最新盤『MANY FACES OF LOVE』をようやくゲットしました。
このアルバムは、彼女の5作目にしてアメリカ公式デビュー盤で(以前の4作は、UK盤と日本企画盤が各々2枚ずつリリースされています。)、タミール・ヘンデルマン(p)、アンソニー・ウィルソン(g)等がサポートしている他に、曲によってはヴァイオリン奏者をフィーチャーしていたりして、期待どおりの良い出来です。

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE

その上、このアルバムには、ビバリーヒルズのスタジオにオーディエンスを招いて収録されたライブDVDも付いていて、これがCD以上?に魅力的なのです。

DVDでは、タミール・ヘンデルマン(p)、アンソニー・ウィルソン(g)等のCDレコーディングのメンバーからヴァイオリン奏者が抜けているのですが、

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE-DVD-TH

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE-DVD-AW

ロジャー・ケラウェイ(p)が2曲、

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE-DVD-RK

前作のピアニスト兼アレンジャー兼プロデューサーのジェイムズ・ピアソンが1曲でゲスト参加していて、CDとは少し違った雰囲気も楽しめます。

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE-DVD-JP

しかし、やはり何といっても一番の聴きどころは、ポリー・ギボンズのスモーキー・ヴォイスでのソウルフルな歌い廻しと、その秀逸なバラードの歌唱力でしょう。

POLLY GIBBONS-MANY FACES OF LOVE-DVD-PG

私的には、あまり高域に行き過ぎずに中低域を中心に歌っている時がこの人の最大の魅力だと思っているのですが、
タミール・ヘンデルマンもそのあたりを心得たアレンジをしている様な気がします。
先月の中旬から月末にかけて、NHK-BSで3回に分けて今年の東京ジャズが放映されましたが、
その中でも印象に残ったのが、アーマッド・ジャマルのカルテットでした。

AHMAD JAMAL QUARTET TOKYO JAZZ 2014

相変わらずの『空間を感じさせて、独特な解釈』の演奏でしたが、
いつもは怖い顔でメンバーに指示を出している印象があるジャマルが、
今回は、メンバー達の反応に微笑んだりする等、とても機嫌が良いのが印象的でした。

AHMAD JAMAL QUARTET TOKYO JAZZ 2014-AJ

レジナルド・ヴィール(b)、ハーリン・ライリー(ds)等のメンバー達もリラックスして楽しそうに演奏していて、このユニットは急造ではなく、かなり熟成されている様です。
ところで、この放送では、カルテットのパーカッション奏者が"マヌエル・バドレーナ"とクレジットされているのですが、

AHMAD JAMAL QUARTET TOKYO JAZZ 2014-MB

"バトレーナ"のクレジットを見た時、私がすぐに思い出したのが、かつて1976年のモントルーJFでウェザーリポートの一員として演奏していた"マノロ・バドレーナ"の映像でした。

MANOLO BADRENA AT WEATHER REPORT 1976

顔もなんとなく似ている様に思えたので、同一人物なのかどうかが気になって少し調べてみると、
ジャマルの2012年6月のライブを収録したアルバムがリリースされていて、
ベーシストとドラマーが同じメンツで、ゲストにユゼフ・ラティーフを迎えて演奏していました。
やはり急造バンドではなかった様ですね。

AHMAD JAMAL-LIVE AT THE OLYMPIA JUNE 27 2012

ただし、このアルバムではパーカッション奏者が"マノロ・バドレーナ"とクレジットされていて、
『やっぱり、あの人やったんや!』と納得したのでありました。

閑話休題。
このジャマルの東京ジャズの映像では、バドレーナがパーカッションソロをするシーンもあって、
1976年のモントルーJFのワイルドな演奏から、味のあるプレイに変わっていて、とても興味深く聴けたのですが、
よく見ていると、ティンバレスを叩く時、バドレーナの左手が"レギュラー・グリップ"になっているのに気付きました。

AHMAD JAMAL QUARTET TOKYO JAZZ 2014-MB-TIMBALES

普通は"マッチド・グリップ"だと思うので、これは珍しいのではないでしょうか!?
1976年のモントルーJFの映像をもう一度チェックしてみたところ、この時はティンバレスを"マッチド"で叩いていました。

38年の時を経て、テクニックも感性も洗練されたという事なんでしょうね。