Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

10月29日の記事で"購入予定"と言っておりました現スティーヴ・ガッド・バンドの3枚目のアルバム『WAY BACK HOME』ですが、
ジャケットの右上角に「DVD+CD」とかかれているように、DVDの方が収録曲も多くてメイン扱いのようです。

STEVE GADD-WAY BACK HOME

既にリリースされている2枚のスタジオ録音盤を聴いて期待していた通り、とても充実した演奏を観る(聴く)ことが出来ました。
ガッドの変幻自在なドラミングは勿論のこと、個性豊かなメンバーが揃っている中でも、マイケル・ランドウ(g)とジミー・ジョンソン(b)がいい味を出しています。
収録曲は、既発の2枚のアルバムからのものが中心ですが、その前のアルバム『LIVE AT VOCE』(2009年アリゾナでのライブ)に入っていた曲も何曲か演奏していたりします。
今回のガッド・バンドのサウンドは、過去のバンドのような「濃いR&B風」ではなくて、「軽めで隙間の多いサウンド」なので、
過去の「濃いR&B風」を期待して聴きに来たオーディエンスにも配慮したという事なのでしょうね。

ところで、前述した「濃いR&B風」時代のアルバム『LIVE AT VOCE』の事なのですが、
いろいろ調べている内に、ガッド・バンドの演奏の他に"EDIE BRICKELL"という女性ヴォーカルの歌が2曲追加収録されたヴァージョンも出ていることに気付いたので、少し聴いてみたのですが、

STEVE GADD AND FRIENDS-LIVE AT VOCE-DELAX VERSION

ガッド・バンドの演奏とは何の関連性も感じられないもので、とても不自然でした。
どうしてこんな事するのか全く理解出来ません。

少し先のことですが、11月23日(そんなに先でもないですか・・・?)に、スティーヴ・ガッド・バンドの『WAY BACK HOME』という、ガッドの70歳を記念して出身地のロチェスター(ニューヨーク)で開催されたライブを収録した最新盤がリリースされるようです。
このCDには、同内容のDVDも付いているということだったので、購入を検討してみようかな?と思い、

STEVE GADD-WAY BACK HOME

2013年にリリースされた同バンドの1stアルバム『GADDITUDE』と

0339.jpg

2015年にリリースされた2ndアルバム『70 STRONG』を聴いてみたところ、

0338.jpg

今までの"ガッドギャング"等のスティーヴ・ガッドがリーダーのアルバムの「ストレートで濃いR&B調」とは打って変わったサウンドに驚かされました。
キース・ジャレットの「カントリー」やエディ・ハリスの「フリーダム・ジャズダンス」等もカバーしていて、様々なジャンルの要素が散りばめれた"隙間"や"ゆとり"のあるサウンドになっていて、それでいて独特の雰囲気を醸し出している「熟成された大人のフュージョン」になっているのです。
薄味なのに複雑でコクのあるコンソメスープのごとく、何度でも聴きたくなる感じです。
去年の"東京JAZZ"のオンエアでこのバンドを観た(聴いた)時には、そんなに印象に残らなかったのですが、
今までのスティーヴ・ガッド人脈とは違う"一見バラバラな個性のメンバー"に興味を覚えたことを思い出しました。

STEVE GADD BAND 2015 TOKYO JAZZ-SG

ウォルト・ファウラー(tp,flh)、ラリー・ゴールディングス(key)、

STEVE GADD BAND 2015 TOKYO JAZZ-WFLG

ジミー・ジョンソン(b)、マイケル・ランドウ(g)という面子は、

STEVE GADD BAND 2015 TOKYO JAZZ-JJML

ガッドがジェイムズ・テイラーのバックバンドで一緒に演っている仲間が中心という事のようです。
このメンバーの多様な個性が、このバンドの独特の雰囲気を創り出しているのでしょうね。
ジミー・ジョンソンは昔からのお気に入りの"良く歌う"ベーシストですし、フュージョン系ギタリストの中ではハードでエキセントリックなイメージが強かったマイケル・ランドウは年を重ねてシブくなっていますし、長年ガッドのバンドでフロントを務めたバリトン・サックスのロニー・キューバに変わって加わったトランペット&フリューゲル・ホーンのウォルト・ファウラーも、このサウンドにハマっていますし、ラリー・ゴールディングスは期待どおりに活躍している。・・・ということで、この最新盤CD+DVDは購入しようと思っております。
去年の東京JAZZの映像も改めて観て(聴いて)みましたが、最初に観た時と違って、なかなか良い感じでした。
自分の感覚のいい加減さを露呈してしまいましたが、まあ、よくある事なので、嬉しい誤算???ということで納得しましょう。
9月11日の記事でご紹介した"SNARKY PUPPY"のスタジオ・ライブ盤3作品に其々付いている(こちらがメインかも?)DVDをじっくり観てみました。
CDと同内容(一部DVDのみの収録曲もあります。)なのですが、映像付きだと当然臨場感も増して、格段にこちらの方で観る(聴く)方が充実感が増します。
YouTubeでも観ることが出来るのですが、やはりTVの大画面で観ると(たいして大きな画面のTVではありませんが、それでも)迫力が違いますね。
スタジオ・ライブということで、ミュージシャンは皆ヘッドホンを付けてモニターしながら演奏しているのですが、
スタジオに招待されているオーディエンスも全員ヘッドホンを付けて聴いているのには少し驚きました。徹底していますね。

SNARKY PUPPY-AUDIENCE TAKE HEADPHONE

演奏の方は、緊張感を保ちながらも、とても楽しそうに"ノリノリ"で演っていて、
ある曲のサックス・ソロの場面では、サックス奏者が"ノリノリ"になり過ぎて?体が大きく揺れてヘッドホンが頭から外れてしまったところ、横にいてそれに気付いたトランペッターがすぐにサックス奏者の頭にヘッドホンを付け直してあげるという微笑ましいシーンもあったりします。

SNARKY PUPPY-TRUMPETER SAXOPHONIST HEADPHONE-1

SNARKY PUPPY-TRUMPETER SAXOPHONIST HEADPHONE-2

SNARKY PUPPY-TRUMPETER SAXOPHONIST HEADPHONE-3

ところで、今年リリースされたアルバム『CULCHA VULCHA』は、久し振りの「純粋スタジオ録音盤」だったのですが、
つい最近立て続けにまたまたリリースされた『LIVE AT JAZZFEST 2016』というアルバムは、その名のとおり、今年のニューオリンズでの『JAZZ & HERITAGE FESTIVAL』の演奏を収録したライブ盤のようなのですが、

0290.jpg

彼らの「純粋ライブ盤」は初めてだと思いますので、"純粋ライブ(?)"でどの程度"ノリノリ"なのか聴いてみるのが楽しみです。
現在Amazonでは、「一時的に在庫切れで入荷時期は未定」になっております。

P.S.
マニアやコレクター向け?に『WORLD TOUR 2015』という"CD32枚組"のボックス物のライブ盤が限定版でリリースされている様ですが、

SNARKY PUPPY-WORLD TOUR 2015 BOX SET

SNARKY PUPPY-WORLD TOUR 2015 BOX SET-BACK

こんな恐ろしい物、買えるわけありません!!



8月27日の記事で"SNARKY PUPPY"というバンドの事を書きましたが、
1stアルバムから3rdアルバムを聴いてみて、なかなか面白かったので、4作目以降のアルバムも聴いてみました。
曲毎にゲスト(殆どがヴォーカル)を迎えたアルバムや、オーケストラと共演したアルバムもあるようなのですが、
バンドだけで"インスト"で演っているアルバムだけを選んで聴いてみました。

2010年にリリースされた4作目の『TELL YOUR FRIENDS』と、

SNARKY PUPPY-4TH 2010-TELL YOUR FRIENDS


2012年にリリースされた『GROUND UP』、

SNARKY PUPPY-2012-GROUND UP

2014年にリリースされた『WE LIKE IT HERE 』の3枚です。

SNARKY PUPPY-2014-WE LIKE IT HERE

どのアルバムも、スタジオにオーディエンスを入れてライヴで収録されているようで、その様子を収録したCDと同じ内容のDVDが付いているヴァージョンを選ぶことも出来ます。(DVDだけに収録されている追加曲もあります。)
スタジオ・ライブということもあってか?1~3枚目に較べると、少し熱くてハードな演奏になっているような気がしますし、音の隙間も少し埋まりぎみなような気もします。
私的には、どちらかと言うと、1~3枚目の比較的クールで隙間のあるサウンドの方が好みです。
でも、あくまで、「どちらかと言うと」という程度のことなので、4作目以降もなかなか良い感じであることに変わりはありませんし、
「こんなライブを目の前で聴けたら最高だろうな~~。」とは思います。




もう3カ月近くも前の事になってしまいますが、
いつも聴いているFM-COCOLOのジャズ・プログラム『WORLD JAZZ WAREHOUSE』で、ハーリン・ライリーというドラマーの『NEW DIRECTION』という彼の最新アルバムから、タイトル・トラックの「NEW DIRECTION」と「THE CROSSBAR」という2曲がピックアップされて紹介されていました。

HERLIN RILEY-NEW DブログIRECTION

ハーリン・ライリーといえば、当ブログでも以前その映像をご紹介したアーマッド・ジャマル・トリオで叩いていたのが印象に残っていたところ、

AHMAD JAMAL-LIVE IN MARCIAC 2014-HR

番組で流れた2曲がなかなか良い感じだったので、アルバムをゲットしてじっくり聴いてみました。
全10曲中、番組で流れた2曲を含む7曲がライリーのオリジナルで構成されているのですが、
"頭でっかち"な感じや"押しつけがましい"感じも無く、自然に耳に馴染んで来る良い感じだったので、過去のライリーのアルバムも調べてみたところ、
リーダー作は、1999年にリリースされた1作目の『WATCH WHAT YOU'RE DOING』と、

HERLIN RILEY-WATCH WHAT YOURE DOING

2005年リリースの2作目『CREAM OF THE CRESCENT』だけという寡作な人でした。

HERLIN RILEY-CREAM OF THE CRESCENT

そこで、この2枚もゲットして聴いてみたところ、どちらのアルバムも最新作同様『バラエティーに富んでいながらも、散漫な感じには陥らず、独自の世界を醸し出している』ライリーのオリジナル曲中心の演奏がとても良い感じで、何回も聴き返したくなってしまい、じわじわと良くなって来て、いまだに聴き続けている次第です。

ところで、ハーリン・ライリーといえば、ウィントン・マルサリスが、ルーツであるニューオリンズ・ジャズに傾倒し始めた頃に、バンドのメンバーに抜擢されて名前が知られるようになったと記憶していますが、
ウィントンが1990年のマウントフジ・ジャズ・フェスティバルに出演し、ニューオリンズ・ジャズを演奏した映像があって、そのバンドの中にライリーの姿を見ることが出来るのです。

WYNTON MARSALIS-MT FOJI JF 1990-HR

そして、このバンドには、ライリーの1作目と2作目で重要な役目を果たしていると思われるトロンボーンの"ワイクリフ・ゴードン"もいて、その雄姿を見る(聴く)ことも出来ます。

WYNTON MARSALIS-MT FOJI JF 1990-WMWG

WYNTON MARSALIS-MT FOJI JF 1990-WG

でも、もう一人、この2枚のアルバムで重要な役目を果たしていると思われる、マルチリードの"ヴィクター・ゴーインズ"は、残念ながら、このバンドには参加していない様で、その姿を見ることが出来ないのは少し残念です。

最後になりますが、うっかりしていると、ハーリン・ライリーのことを、つい"ハーマン・ライリー"(ニューオリンズ出身のサックス奏者)と言ってしまうので気を付けましょう・・・。
そんな言い間違えしてしまうのは私だけ・・・ですか?


1ケ月程前、BS-TBSの「SONG TO SOUL」という番組で、ショッキング・ブルーの1969年の大ヒット曲「ヴィーナス」を取り上げていました。

SONG TO SOUL-VENUS-JACKET

番組では、"ヴィーナス"の作曲者で"ショッキング・ブルー"のギタリストでもあったロビー・ファン・レーヴェンという人物が、インタビューに答えるシーンが結構たくさんあって、
その中でロビーが「"ヴィーナス"のバッキングのリフは、ヘンリー・マンシーニの"ピーター・ガン"(1958年にテレビ番組用に作曲してヒット)のリフに触発されて作った。」と言っているところがあるのですが、
そう言われてみると、確かに似てます・・・。

SONG TO SOUL-VENUS-COMPOSER GUITARIST

(このアルバムは、1959年の第1回クラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しているそうです。)

SONG TO SOUL-VENUS-PETER GUNN-JACKET

"ピーター・ガン"から55年以上経った("ヴィーナス"からも45年以上経っています。)今だから公言出来たのでしょうね・・・。

このエピソードを聞いて、自然に、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンが、「"リキの電話番号"という曲のバッキングのパターンは、ホレス・シルバーの代表曲"ソング・フォー・マイ・ファーザー"のパターンを使った。」というようなことを言っていた有名な?話を連想してしまったのですが、

STEELY DAN-PRETZEL LOGIC

HORACE SILVER-SONG FOR MY FATHER

その後、先日、たまたま久し振りにマイルスの『MILES SMILES』を聴いていたところ、

MILES DAVIS-MILES SMILES

このあいだ(7月19日付)、当ブログで書いた『クリント・イーストウッドの映画についての記事』の最後で少し触れた、
『ジョー・サンプルの「CARMEL」のイントロのリフ』が、

JOE SAMPLE-CARMEL

ウェイン・ショーター作の「FOOTPRINTS」のベースのパターンに似ているということにも"ハタ"と気付いてしまいました。
「35年以上も経ってようやく」です・・・。(笑)
でも、続く時には、続くもんですね。

P.S.
でも、よく考えてみると、こういうベースラインって「FOOTPRINTS」に限らず、よくあるパターンですよね・・・。
という事で、その"よくあるパターン"に似ているという・・・、そういう事でした・・・。(笑)
前回の記事で、『レコードのCD化推進』について書きましたが、
今回は、「ライ・クーダー」に続いて「ザ・バンド」にしました。
デビュー作『MUSIC FROM BIG PINK』、

THE BAND-MUSIC FROM BIG PINK

2枚目の『THE BAND』、

THE BAND-THE BAND

そして、7枚目の『NORTHERN LIGHTS - SOUTHERN CROSS』。

THE BAND-NORTHERN LIGHTS SOUTHERN CROSS

この3枚をCD化して、改めてじっくり聴き直してみました。
いや~~~、やっぱりいいですね、ザ・バンドも!!

そして、その勢いで、ザ・バンドの4枚のLD(レーザーディスク)のDVD化も進行中です!!

THE BAND-4LD

しばらくの間、"ザ・バンド三昧"になりそうです。


先日、ビリー・ホリデイの愛唱曲集『YESTERDAY I HAD THE BLUES』をリリースしたばかりのホセ・ジェイムスが、ビルボード・ライブ大阪に出演していました。

JOSE JAMES-YESTERDAY I HAD THE BLUES

当日、そのライブ帰りの方が来店されたので、2年程前に来日した時にNHKの『EL MUNDO』という番組に出演して歌った映像をお見せ(お聴かせ)したところ、大変喜んでいただきました。

JOSE JAMES-EL MUNDO-JAZZ VOCALIST

番組では、ボビー・マクファーリンの息子のテイラー・マクファーリンと共演して2曲歌ったのですが、

JOSE JAMES-EL MUNDO-TAYLOR MCFERRIN

司会者とのトークの場面で、突然ジョン・コルトレーンのアルバム『COLTRANE'S SOUND』に収録されている「EQUINOX」という曲が流れ始めたかと思うと、

JOHN COLTRANE-COLTRANES SOUND

短いながら、『ホセ・ジェイムスが、コルトレーンのソロに合わせてヴォーカリーズで歌う』というシーンが展開されていて、
それが何ともカッコいいのです。
こんなコンセプトのアルバムをリリースしてくれないものでしょうか・・・・・。
前回の記事でご紹介したベニー・グッドマンの楽団で、1941年から1943年まで専属歌手をしていたペギー・リーが、楽団のギタリストだったデイヴ・バーバーと結婚して楽団を退団・独立後の1945年1月にデイヴ・バーバー・バンドと録音した『I'M CONFESSIN'』という曲が最近公開された映画『あと1センチの恋』に使われているという事で、某FM局のジャズ番組で流れたのですが、これがなかなか良い感じだったので、この曲が収録されているCDがないものかと探してみたところ、この曲が収録されている『PEGGY LEE WITH THE DAVE BARBOUR BAND』というアルバムを発見。早速ゲットしました。

PEGGY LEE-WITH THE DAVE BARBOUR BAND

そして早速このCDの最後に収録されていた『I'M CONFESSIN'』を聴いてみたところ、番組で流れたものとは違ったヴァージヨンでした。
番組で流れた方はギターのイントロで始まっていて、バッキングはリズムセクションだけなのですが、CDの方はピアノのイントロで始まり、クラリネットのソロも入っているのです。
ペギー・リーの声や歌い方も、CDの方が明らかに若い感じなので、『こちらの方が1945年の録音なのではないか?』とCDジャケットのクレジットをじっくり読んでみたのですが、録音に関するデータが全く書かれていなくて、確認できません。
1950年代初期に収録されたペギー・リーがデイヴ・バーバーのバッキングで歌うプロモーションビデオ風の映像を持っていたので、聴いて(観て)みたところ、

PEGGY LEE DAVE BARBOUR EARLY 1950S-1

PEGGY LEE DAVE BARBOUR EARLY 1950S-2

番組で流れた方のペギー・リーの声や歌い方は明らかにこの映像の方に似通っているので

PEGGY LEE DAVE BARBOUR EARLY 1950S-3

番組で流れたヴァージョンは、この時代のものではないか?とにらんでいるのですが、
このヴァージョンの『I'M CONFESSIN'』が収録されているアルバムが今のところ発見できていないので、何かモヤモヤした気分が続いている今日この頃です。