Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

以前、2016年11月26日付の『”懐メロ”クラシック』シリーズの記事の中で、
プログレッシブ・ロック・バンド"YES"の1973年のライブ・アルパム「YESSONGS」の冒頭で流されるストラビンスキーの「火の鳥」のヴァージョンについて以下の様に書いたのですが、

「この(LPレコード)のライナーには"小澤征爾さん指揮によるボストン交響楽団の『火の鳥』"と書かれているのですが、疑問に思って少し調べてみたところ、ボストン交響楽団との『火の鳥』の録音は1983年のようですし、演奏を聴き比べてみた感じでも、1972年録音の"パリ管弦楽団"との演奏の方なのではないかと思っている次第です。」

最近ゲットした情報によると、小澤さんがボストン交響楽団と『火の鳥』を録音したのは、
1983年だけではなくて、1969年が最初なのだそうです。
という事なので、LPレコードのライナーが間違っていたのではなくて、私の調査不足だったと判明致しました。
失礼致しました!
訂正してお詫び申し上げます。
反省の意味も込めて、この1969年録音の「火の鳥」のCDをゲットして、神妙に聴いてみようと思っているところです。

FIREBIRD-SEIJI OZAWA-1969
今回は、久し振りに、僭越ながら、『"懐メロ"クラシック』シリーズの第4弾です。
毎週日曜日の夜にオンエアしているFM-COCOLOのジャズ番組『WORLD JAZZ WAREHOUSE』は、新しい情報を収集するという目的もあって、殆ど必ず聴いているのですが、
その番組で月に一回、某女性ジャズ・ヴォーカリストが映画を紹介するコーナーがあります。
3ケ月程前のそのコーナーで、紹介されていた映画が何だったかは忘れてしまったのですが、
その映画のサウンドトラックに使われているという、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番・第1楽章』は聴き覚えのある懐かしい感じだったので、少し調べてみたところ、ウラジミール・アシュケナージ(p)の演奏でした。

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アシュケナージと言えば、若い頃に名前はよく耳にしたものの、ちゃんと聴いたことが全くないので、「様々な場面のBGMにこの曲が使われていたのを知らず知らずの内に聴いていて残っていた」という事だと思うのですが、
私が「聴き覚えがあって懐かしい」と思った理由がもう一つ考えられます。
それは、「私が子供の頃から観ていた『日曜洋画劇場』という民放のテレビ番組のクロージング・テーマ曲と雰囲気がとても似ているから」という事です。
この曲は、コール・ポーターが作曲した「SO IN LOVE」という曲で、ジャズ・ミュージシャンもよく取り上げている名曲ですが、『日曜洋画劇場』のヴァージョンは、クラシカルな雰囲気の演奏でした。
そこで、誰の演奏なのか調べてみたところ、「モートン・グールドという人が、自らのオーケストラをバックにしてピアノを弾いている」演奏で、『CURTAIN TIME』というアルバムに収録されている事が判明いたしました。

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このアルバムは、正式にはCD化されていないようですが、コンピレーション盤CDに収録された「SO IN LOVE」は入手可能なようです。
ところで、『"ラフマニノフのピアノ協奏曲"と"日曜洋画劇場のSO IN LOVE"の雰囲気が似ている』という話に戻りますが、
去年の7月に亡くなられたクラシック・ピアニストの中村紘子さんも、日曜洋画劇場のクロージング・テーマはアシュケナージが演奏しているものだと思い込んでいたそうです。(う~~~ん、納得)
私、実はSF映画が結構好きなんですが、その中でも何と言っても、若い時に観たスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』がいまだにベストです。
そして、この映画のサウンドトラックで使われていたクラシックの曲にも強い印象が残っています。
ということで、僭越ながら、今回またもや『"懐メロ"クラシック』シリーズの第3回目です。

さて、普通、この映画で印象に残った曲と言えば、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラツストラはかく語りき」だと思いますし、
私も印象に残っていて、デオダートのフュージョン・ヴァージョンも良く聴いたりしました。

DEODATO-PRELUDE.jpg

でも、私の場合、最も印象的だったのは、宇宙船が宇宙ステーションにゆっくり接近して行くシーンで効果的に使われていた"リヒャルト"ではない"ヨハン"・シュトラウスのウインナ・ワルツ「美しく青きドナウ」でした。
小学校か中学校の音楽の授業等で既に聴いていたとは思いますが、
この映画を観た時がこの曲を強く認識した瞬間でした。
そして、それから結構長い年月が過ぎたある時、何気なくNHKをボーっと観ていると、
『クラシック・プロムナード』という番組が始まり、

CLASSIC PROMNADE-1

「視聴者があたかもドナウ川を下って(上って?)行く遊覧船に乗船しているような気分になるような」映像が流れ、
そのBGMに「美しく青きドナウ」が使われていたのです。
遊覧船が出航するところから始まり、

CLASSIC PROMNADE-2

川岸や丘の上に古城が見えて来たりして、

CLASSIC PROMNADE-3

CLASSIC PROMNADE-4

なかなか良い雰囲気に何とも言えない懐かしい気持ちになった私は、とっさに字幕で演奏者を確認すると、カール・ベーム指揮によるウィーン・フィルの演奏だと分り、(この番組は、その当時、繰り返し何度もオンエアされていたので、録画してDVDに焼きました。)
早速CDをゲットし、いまだに事あるごとに聴いているという訳です。

JOHANN STRAUSS-WALZER AND POLKAS-KARL BOHM AND WIENER PHIL

CDで聴いたり、映像で観たり(聴いたり)して楽しんでおりますが、
何度聴いても(観ても)飽きません。


さて今回も僭越ながら、前回に引き続き、私の"懐メロ"クラシックのエピソードをご紹介させていただこうと思います。
私がジャズを聴き始めたのは18歳位からなのですが、それまでは、ロックにのめり込んでいました。
熱心に聴いていた時期が、1960年代の終盤から1970年代序盤くらいまでの"黄金期"にタイミング良く重なっていたのは、とてもラッキーだったと思っています。
その頃私は、よく通っていたレコード店でバイトするようになっていたのですが、
レコード店の常連さんのオジサン達に薦められたのが『ジャズを聴くきっかけ』になったという訳です。
そして、その頃(1971年頃から)、日本では"外タレ"の公演ラッシュが始まっていたのですが、
私は、そのレコード店でバイトしていたおかげで、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったロック・バンド『グランド・ファンク・レイルロード』の初来日公演のバイト(ポスターやプログラムを販売する仕事でした。)にありつくことが出来、これが私の初ロック・コンサート体験となったのです。
私は、その後もバイトの稼ぎをつぎ込んで、『レッド・ツェッペリン』、『ジェフ・ベック(BBA)』、『サンタナ』、『テン・イヤーズ・アフター』、『ムーディー・ブルース』、『ハンブル・パイ』等の"外タレ"が初来日する度に足繁く通ったのですが、
そんな中、当時"プログレッシブ・ロック"の範疇で捉えられていた(今でもそうだと思いますが・・・。)ロック・バンド『YES』も最盛期の1973年に初来日を果たし、その頃彼らがリリースしていたアルバム『FRAGILE』や『CLOSE TO THE EDGE』等を熱心に聴き込んでいた私は、当然彼らの公演にも足を運び、その素晴らしいライブに大きな感銘を受けたのです。

YES-FRAGILE.jpg

YES-CLOSE TO THE EDGE

そして、そのライブでは、照明が落とされて、これから彼らの演奏が始まろうとする直前に、『クラシック風の曲を会場に流す』という演出がされていて、その曲が終わりかけた時、間髪入れずに「シベリアン・カトゥール」という曲で演奏が始った瞬間は鳥肌ものでした。
暫くしてリリースされた彼らの同じツアーのライブを収録したアルバム『YESSONGS』にも、その様子が収録されていて、
そのライナーを読んで、このクラシック風の曲が小澤征爾さん指揮によるストラビンスキーの『火の鳥』の中の1曲だと分り、
後にもう少し詳しく調べて、『第2場の最終曲』だと判明しました。

YES-YESSONGS.jpg

ということで、"YES"の演奏に感動したのと同時に、この『火の鳥』の最終曲にも強烈なインパクトを受けてしまったという訳です。

ところで、このライブ・アルパム(LPレコード)のライナーには"小澤征爾さん指揮によるボストン交響楽団の『火の鳥』"と書かれているのですが、疑問に思って少し調べてみたところ、ボストン交響楽団との『火の鳥』の録音は1983年のようですし、演奏を聴き比べてみた感じでも、1972年録音の"パリ管弦楽団"との演奏の方なのではないかと思っている次第です。

FIREBIRD-SEIJI OZAWA

『子供の頃や思春期に、積極的に聴こうと思った訳ではないのに、自然に耳に入って来て、強烈な印象が残っているクラシックの曲』というのが数曲あって、大人になってから"懐メロ"的に聴いていたりするのですが、
今回は、その中の1曲にまつわるエピソードです。
以前の記事でもご紹介したことがあると思うのですが、
私がまだ二十歳前後だった頃、テレビで、アメリカの音楽番組「ソウル・トレイン」や「サタデー・ナイト・ライヴ」等をオンエアしていた時期がありました。
「ソウル・トレイン」の方は、演奏シーンが"口パク"だったので興ざめでしたが、周りで踊っている個性的なダンサーがフィーチャーされる場面が とても刺激的だったことを覚えています。
当時そんな番組を観れるのはとても貴重だったので、眼を皿のようにしてテレビにかじり付いて観ていたのですが、
その番組の合間に頻繁に"ROPE"という洋服のブランドのCFが流れていました。
そして、そのCFのBGMとして使われていたクラシック調の曲がず~~っと強烈に印象に残っていたのです。
そこで、ある時調べてみたところ、ガブリエル・フォーレという作曲家の組曲(劇中曲)『ペレアスとメリザンド』の中の「シシリエンヌ」という曲だと分りました。
ところが、この曲を演奏しているオーケストラがいくつもあって、いくら調べてみても、どの演奏が"ROPE"のCFに使われたヴァージョンなのかが全く分らなかったので、仕方なく自分の中に残っているイメージを頼りに、いくつかの演奏を聴いてみたりしていたのですが、イメージに近いものは幾つかあったのですが、決定打が見つからないまま現在に至っておりました。
ところが先日ある事がきっかけで、ほぼイメージどおりのヴァージョンを見つけることができました。
それは、ネヴィル・マリナーが指揮をしているアカデミー室内管弦楽団の「シシリエンヌ」なのですが、

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このヴァージョンが、"ROPE"のCFに使われたものなのかどうか?は未だに不明のままです。
でも、「未解決の課題がある」というは、追及する楽しみが残るということで、ある意味喜ばしい事だなあ~~と思っております。

ところで、この『"懐メロ"クラシック』のエピソードを"勝手にシリーズ化"することに決定いたしました!!
今後とも宜しくお願いいたします・・・。