Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

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先頃1960年代の映像が輸入盤DVDでリリースされたカークですが、これは1972年のモントルー・ジャズ・フェステイバル(スイス)出演時の演奏です。
1960年代の演奏と比べると、やはり「イケイケ」になる場面が多くなっていて、ジミ・ヘンがギターを燃やしたり、キース・ムーン(ザ・フーのドラマー)がドラム・セットを潰したように、カークが椅子をステージに叩き付けて壊してしまうシーンもあります。
でも流石にサックスを壊したりはしません。
興奮しているようで冷静です。
またカークは、演奏中常にショルダーバッグを肩からかけているのですが、途中でバッグから何か取り出したりする様子はありません。
サックスを3本とフルート、その他小物楽器をぶら下げているだけでも重くて大変なのに、その上ショルダーバッグをなぜかけているのでしょうか?
貴重品を身に付けていないと不安になる性格なのでしょうか。
そこで私の結論。
『サックス等の楽器は、体の前にかけているので、どうしても前かがみの姿勢となり腰が痛くなってしまうので、後ろ側にも同じ位の重さのショルダーバッグをかけることによりバランスをとっている。』という説はどうでしょうか。
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収録場所は、どう見てもスタジオではなく、誰かの自宅といった感じがします。
ベースのレッド・ミッチェルは、この時期ストックホルムに在住していて、この映像作品収録後の1985年1月16日と17日に自宅録音のソロ・アルバム『ホーム・スイート(Caprice)』を録音しているところから考えると、この映像もレッド・ミッチエルの自宅で収録されたのではないかと思っています。
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ズート・シムズ(ts)が、レッド・ミッチェル(b)、ルネ・グスタフソン(g)とのトリオで、1984年11月21日に、スウェーデンのストックホルムで収録した映像です。
この収録の約4ケ月後の1985年3月23日に帰らぬ人となってしまいます。
痩せこけた顔が痛々しいですが、出てくる音は、経験と年を重ねた彼にしか出せない奥深いものがあります。
演奏曲は、下記の6曲です。
1.イン・ア・センチメンタル・ムード
2.風と共に去りぬ
3.キャッスル・ブルース
4.スイート・ロレイン
5.ティス・オータム
6.枯葉
お酒の話題をもうひとつ。

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以前、NHKのBS2でオンエアしていた映画「ハスラー」を録画していたのを最近観たのですが、
ポール・ニューマンがプール・バーで賭けビリヤードをするシーンで必ずオーダーするのが「JTSブラウン」というバーボン。
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映画のシーンで、お酒の銘柄を堂々と言っているのは珍しいのではないでしょうか。
「JTSブラウン」と何か契約していたのかもしれませんね。

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ところで、調べてみるとポール・ニューマンは今年で82歳とのこと。
私のイメージとしては、60歳代後半か70歳代前半という感じだったので、ちょっとびっくりしました。



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ボブ・ジェームズのアルバム「Three」です。
一曲目に「One Mint Julep」という曲が入っていて、この曲はカウント・ベイシーやフレディー・ハバードも録音しています。
Rudolph Toombsという人が作ったブルースなのですが、ボブ・ジェームスは大胆なアレンジで全く違うイメージに仕上げていて、「同名異曲」かと思う程です。
ところで、「Mint Julep」というのは、ケンタッキー・ダービーで飲まれるバーボンとミントの葉を使った飲み物で、下の写真のような感じです。
「Julep」というのは、「口当たりの良い飲み物」という意味だそうで、当店でも、ミントの葉がある時には、お作りできますので、一度お試し下さい。

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ウエインは、この時すでに「飛んだ」プレーをしていて、彼がアドリブし始めると空気が一変します。
ハービーも、ウエインの後のアドリブでは、その雰囲気を引きずってしまっている感じがします。
そして、マイルスのtpが入って来ると、再びマイルスの空気になってしまいます。
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トニーは、当時19才。まだまだ、おとなしくプレーしています。
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マイルスがハービーのそばを通る時に、演奏中にもかかわらず、ピアノの鍵盤を叩いて通って行くシーンがあります。
ハービーに何か指示でも出しているのでしょうか?
よく分からない行動です。
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マイルス・テイビス・クインテットの1964年10月11日、イタリアのミラノでの貴重なライブ映像。
メンバーは、ウエイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウイリアムス。
演奏曲目は、「枯葉」「マイ・ファニー・バレンタイン」「オール・ブルース」「オール・オブ・ユー」「ジョシュア」「ザ・テーマ」です。
CDで言うと「イン・ベルリン」の頃の映像です。
マイルスが「オール・ブルース」でのアドリブで、「ジャン・ピエール」(1981年のライブ・アルバム「ウイ・ウォント・マイルス」に収録。)のテーマそっくりのフレーズを吹いていて、とても興味深いです。
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そのスーパーサックスの1981年ハリウッドでの貴重なライブ映像です。(当店常連さんのピアニストM氏から提供して頂きました。)
リーダーのメド・フローリーは作編曲・サックスだけでなくヴォーカルや台本作家もこなし、俳優としてもテレビや映画に出演しているという多才な人。
曲間のお喋りで軽くジョークを入れたりしてリラックスしているのもうなずけます。
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スーパーサックス&LAヴォイセズと言えば、最近ネット・オークションで「VOL.3」を見つけてウォッチ・リストに入れて注目していたのですが、当店常連さんのH氏(パット・マルティーノ・ファンのH氏とは別の方です。)が来店された時にその話をすると「私もウォッチ・リストにいれて注目しています。」とのことで、お互いびっくり。
でもH氏は「入札するかどうかは微妙」ということだったので、私が入札させていただくことになり、無事落札しました。
このCDでは、リーダーのメド・フローリーがジョン・ヘンドリックスばりにヴォーカリーズをしていたり、パーカーだけでなく、コルトレーンのソロ・アドリブまでサックス・アンサンブルで演奏したりしていて、バリエーションが増えています。
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スーパーサックスがスー・レイニー率いるヴォーカル・グループ「L.A.ヴォイセズ」と共演した最初のアルバムです。
チャーリー・パーカーのアドリブ・フレーズをサックスのアンサンブルで演奏してしまうというマニアックなバンドなのですが、「L.A.ヴォイセズ」が入ることで、とても聴きやすくて、爽やか~~~な感じに仕上がってます。
なお、スーパーサックスのリーダー、メド・フローリーは、「L.A.ヴォイセズ」のヴォーカル・パートとしても参加しているんです。
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スウェーデンのアカペラ・グループ"REAL GROUP"の「Commonly Unique」です。
楽器の音まで全て声で表現していて、「こんな音を声でどうやって出すの!!!」という感じです。
5月27日(日)に、大阪のリサイタル・ホール(旧SABホール)で公演があったのですが、チケットは早々に完売していて、当日券も「立ち見しかない」と言うことでした。
いつもは聴いていないジャンルのグループなので、どの位日本で人気があるのかよく分からないのですが、かなり盛り上がっているみたいです。
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2001年に収録されたパット・マルティーノのスタジオ・ライブの映像です。
ここで共演しているのが、最近チック・コリアとのデュオ・アルパムをリリースしたバンジョー奏者ベラ・フレックです。
ここでは、何とエレクトリック・バンジョーを弾いているのですが、音はエレクトリック・ギターそのもの。
バンジョーの音はしていません。
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当店が入居しているビル一階前の置き看板をシンプルに一新しました。
開店以来約6年、色々と考えて変えてきましたが、このシンプルなパターンで当面行くと思います。
今後ともお引き立てよろしくお願いいたします。
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カーリン・アリソンのこのCD、実は彼女から直接貰ったんです。
2002年12月に彼女のバンドが関西のライブスポットをツアーしている時に、当店に来てくれたのですが、その数日前からバンドのメンバーが何回か来店してくれていて、この日はギタリストのダニー・エンブリー(ゲイリー・バートンそっくりでした。)が彼女を連れて来てくれたのです。
この時当店には彼女のCDが、コルトレーンの同名アルバムをヴォーカルで再演した「バラード」しかなくて、当時の最新盤「イン・ブルー」がないのがわかると、わざわざ宿泊先のホテルまで取りに帰ってくれて(すぐ近くのホテルだったのですが)、プレゼントしてくれたのです。
気さくないい人でした。
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想い出が詰まっているといえば、このパット・マルティーノのCD「Remember」もそうです。
2005年7月に、当店の常連さんでパット・マルティーノの大ファンのH氏がパットと彼の奥さんをはじめ、バンドのメンバー全員を連れて来てくれたのです。
もう、びっくりしたのなんの。
その日は、とても楽しい一日になりました。
その後、このCDがリリースされたのですが、レコーディング・メンバーを見てみると、ピアノにデビッド・キコスキーがクレジットされているではありませんか!!!
彼は、何度も当店に来てくれていたのです。
最初は、越智順子さんのバックで来阪時2003年1月に。
2回目は、ランディー・ブレッカー・バンドで来阪時2003年11月に。
この時は、二度来てくれて、二度目は、ランディー・ブレッカー、ビリー・ハートをはじめ、バンド・メンバー全員も連れて来てくれました。
そして3回目は、ビートル・ジャズ・トリオで来阪時2005年5月に。
この時はライブ前、ファーストとセカンドの合間、ライブ終了後と一日に三度も来てくれて、三度目はメンバー全員で来てくれたのです。
その二人が共演しているということで、このCDは、私にとってとても身近に感じられるのです。
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その後、アレックス・シピアージンも2006年3月に奥さんのマンデー満ちるバンドで大阪ブルーノートに出演した時に来てくれて、「DVDを受け取ったよ」と言ってくれて、またもや感激。
この映像には、そんな想い出が詰まっています。
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このツアーの大阪ブルーノート出演時、クインデクテットにフルートで参加していたボブ・シェパードが、リハーサルが終わってから当店に来てくれました。
そして当日のライブ終了後には、他のメンバー、アレックス・シピアージン(tp)、アントニオ・サンチェス(ds)、アダム・ロジャース(g)を連れて来てくれて、とても嬉しかったことを覚えています。
ボブはその後、富士通コンコードで来日した2005年11月にも来てくれました。
2回目に来てくれた時は、やはりもっと嬉しかったですね。
そしてその時この映像を見せたところ、とても喜んでくれて、当時病気と戦っていたマイケル・ブレッカーとメンバーにこの映像を見せたいと言うので、この映像のDVDをプレゼントしました。

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先頃惜しくも亡くなってしまい、最近ラスト・レコーディングがリリースされたマイケル・ブレッカーが、2004年2月12日、東京ブル-ノートに15人編成のクインデクテットで出演した時のライブ映像です。
これが最後の日本公演となってしまいました。