Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

先日、NHKのBS2でオンエアされた「天使のくれた時間」(原題「The Family Man」)という映画を録画しいてたのを観ました。
主演はニコラス・ケイジ。
ウォール街の大会社の社長で、高級マンションに住み、フェラーリを乗り回すリッチな独身男性役を演じています。
その彼が、クリスマスイブの夜に仕事を終えてふと立ち寄ったコンビニで、ドン・チードルが演じる男(この男が天使という設定になっています。)と巡り会い、翌日のクリスマスに目を覚ますと、13年前に空港で分かれた元恋人と結婚していて、郊外の小さな家に子供が二人いて、元恋人の父親が経営するタイヤ販売店で働いていることになってしまっていて混乱してしまうという展開なのですが、

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ニコラス・ケイジが義父のタイヤ販売店に行って事務所の自分のデスクの引き出しを開けてみると、グレンリベットの小さなボトルが入っていたので、近くにあった紙コップでグレンリベットをやけ気味に飲むシーンがあります。
スペイサイドのシングルモルトを紙コップで飲むというのはとてもアンバランスな感じがします。
今までの贅沢な暮らしと目を覚ましてからの状況を、グレンリヘットと紙コップで表現しているのかもしれません。
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そして、この豪華メンバーによるテナー・バトルの最後を飾るのは、御大コールマン・ホーキンス。
流石に貫禄と余裕があります。
ところで、ここで演奏されている曲なのですが、「ナウ・ザ・タイム」とクレジットされています。
しかし、どう聴いても「ナウ・ザ・タイム」ではありません。
大チョンボです!!!!!!
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続いて4番目に登場するのは、ドン・バイアス。
彼は、このテナー・バトルの他に自分のグループでも演奏しています。
バイアスには「ビ・バップ前がピーク」というイメージがあったのですが、なんのなんの現役バリバリ!!!。
勢いがあり風格も漂っています。
彼の映像も貴重だと思います。
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地元フランスのギー・ラフィットに続いて3番目にソロをとるのは、同じく地元フランス代表のバルネ・ウイラン。
彼は、スタン・ゲッツがソロをとっている時から後ろでガムをクチャクチャと噛みながら出番を待っているのですが、自分の番が来てもガムを口に入れたままソロをとります。
そしてソロが終わったら、またガムをクチャクチャ噛みはじめます。
ガムを口に入れたままで吹きにくくはないのでしょうか?
それとも「ガムを口に入れたままでも、これだけ吹けるんだ。」とでも言いたいのでしょうか?
ガムをクチャクチャ噛みながら吹いていたら「スゴ~イ!!!!!」ということになるのでしょうが、中途半端です。
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フェスティバルの最後と思われるステージは、豪華メンバーによるテナー・バトルです。
5人のテナー・マンがアドリブを競っています。
最初にソロをとるのは、スタンゲッツ。 彼は当時ヴァーブ・レーベルと契約していて、J.J.ジョンソンとの共演盤や仲が悪かったと言われているチェット・ベーカーとの共演盤等、多数の録音を残していますが、ヨーロッパでも頻繁に録音をしており、他のレーベルからもヨーロッパ録音盤がリリースされています。
しかし、この時期のゲッツの映像は、とても貴重だと思います。
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そして、ドラムはなんとロイ・エルドリッジ。
トランペットが本職の彼がなぜドラムを叩いているのか謎ですが、本人はいたって気持ちよさそうで、ドラロ・ソロもシンプルなプレーながら、憶する事なく楽しそうに叩いています。
この世代の人は、豪快です。
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ベースは、アーベル・ショウ。
ルイ・アームストロング・オールスターズでも好演した人です。
目立ちたがり屋なのか、ベース・ソロになると、なんとステージの前へ進み出てきてソロをします。
あまり見かけた事のない光景です。
ベースを持って前へ出てくる時とソロが終わって後ろへ引っ込む時、当然音が途切れてしまうのですが、そんな事は全く気にしていない様子で、彼の音と同様に逞しいです。
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1958年にフランスのカンヌで開催されたジャズフェフティバルを収録したものです。
最初に登場するのは、シドニー・ベシェ(ss)のグループ。
当時、彼はフランス在住でフランス語も喋れたようです。
ベシェの映像は珍しいと思います。
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ネットオークションで1980年代にリリースされたCDを落札して、手元に届いた時なんかに思うことなんですけど.....。
当時のCDは「重い」んです。
LPレコードの重量盤みたいですが、CD盤本体が重いのではなくて、プラケースが重いんです。
勿論、重量盤LPレコードと違って音質には何の関係もないのですが、何となく「いい感じ」なんです。
1988年ドイツのシュツットガルトでの「パリ・リユニオン・バンド」というオールスター・バンドのライブ映像です。ナット・アダレイ(tp)、ウディ・ショウ(tp)、カーティス・フラー(tb)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、アイドリス・ムハマッド(ds)、ウォルター・ビショップJr.(p)他という豪華なメンバー。

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でも、何故かウォルター・ウォルター・ビショップJr.が弾くのはアップライト・ピアノ。
ドイツのコンサート・ホールで演っているのに、それはないでしょう!!!

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そして、ドラマーは神様バディー・リッチ。
完璧なテクニックでバンドをドライブさせています。
「チェロキー」「トゥー・オクロック・ジャンプ」「キャラバン」でフューチャーされていますが、
最後の曲の「キャラバン」が終わったところで、スティックをちゃんと置いたつもりが、転がり落ちてしまい、「カラン・コロン」という音が聞こえます。
完璧な演奏の直後だけに、ユーモラスで印象に残ります。
でも、本人は気にもとめていない様子で、さすが大物といったところです。
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「プレリュード・トゥ・ア・キス」でフューチャーされるのは、コーキー・コーコラン(ts)。
この人は、かの有名なライオネル・ハンプトンの「スターダスト」でフューチャーされている人です。
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ハリー・ジェイムズ・オーケストラが1964年に来日した時にTBSのスタジオで収録されたものです。
ビッグバンドのサウンドもハリー・ジェイムスのプレイもシンプルで分かりやすく、それでいて聴かせる演奏です。
実力がある証拠です。
何年も探してしたといえば、この2枚のCD。

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ピート・ジョリーの「リトル・バード」と「スイート・セプテンバー」です。
オリジナルは、かのフレッド・アステアが娘さんの名前を付けて作ったという「AVA」レーベルからレコードでリリースされたのですが、
1990年に初CD化されて以来ずっとリリースされていなっかったんです。
それが最近リリースされ、勿論即ゲットしました。
スイングジャーナルやジャズライフでは、今のところリリースの情報が紹介されていないので、まだ知らない人が多いかもしれません。

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やりました~~~!!!
何年も探していたCDを遂にゲット。
ネット・オークションで無事落札いたしました~~~!!!
ハービー・メイソン(ds)のファースト・リーダー・アルバム「マーチング・イン・ザ・ストリート」なんですが、
このアルバム1975年にリリースされ、1990年に日本盤でCD化されて以来その後一度もCD化されておりません。
内容は基本的にフュージョンで、彼が当時参加していたハービー・ハンコックのヘッド・ハンターズのメンバーとリー・リトナーのジェントル・ソウツのメンバーの2つのセッションで構成されています。
しかし、その中にもブルー・ミッチェル(tp)のソロがフィーチャーされていたり、フランク・ロソリーノ(tb)をフィーチャーした曲があったりして、人脈の広さに驚かされます。
なかでも、ロソリーノをフィーチャーした曲は、ハービー・メイソンは演奏していなかったりします。
やはり、この人「プロデューサー」です。
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ハンク・ジョーンズ・トリオ+ロン・カーター・カルテットの1996年12月4日神戸国際会館ハーバーランドプラザでのライブ映像です。
途中で一曲、鈴木重子さんが歌ったりもします。
それぞれのグループ単独での演奏以外にピックアップ・メンバーでの演奏があったり、最後には、全員参加のジャムセッションもあります。
このジャムセッションで、ハンク・ジョーンズがまずアドリブ・ソロを演って、その後スティーブン・スコット(ロン・カーター・カルテットのピアニスト)にソロを引き継ぐシーンがあるのですが、
ハンク・ジョーンズが彼にソロを引き渡した後、ニコニコしながら何やら「ひそひそ」と耳元で囁きます。
すると、スティーブン・スコットは少しのけぞって「え~?」というような苦笑いのような表情になり、その後ソロのテンションが少し上がったような感じがします。
ハンク・ジョーンズは、彼に何を囁いたのでしょうか?
興味津々です。