Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

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そして、こちらは、アニタ・オデイの1940年代と思われるジーン・クルーパ楽団での貴重な映像です。

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ここでも「Let Me Off Up Town」を歌っていて、
アニタがロイ・エルドリッジ(tp)に向かって「ヘイ! ジョー」と呼びかけ、ロイが「おれはジョーじゃない。 ロイだぜ。」と言い返すオリジナルのシーンが見られます。
ところで、ここでアニタが「ジョー」と言っているのは、誰を想定しているのでしょうか?
いろいろ考えてみると楽しめます。
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アニタ・オデイの1988年5月17日東京の簡易保険ホールでのコンサートの映像です。

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バックのメンバーは、フランク・ウエス(ts、fl)、ハンク・ジョーンズ(p)、レイ・ドラモンド(b)、マービン・スミッティー・スミス(ds)という豪華な顔ぶれです。
コンサートの終盤で「Let Me Off Up Town」という1940年代にジーン・クルーパ楽団で録音した曲を歌うのですが、

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この曲、当時のクルーパ楽団にいたロイ・エルドリッジ(tp)とアニタが「お喋り」で掛け合いをする場面が有名だそうで、
ここでもアニタがその場面を再現して、フランク・ウエスに向かって「ヘイ! ロイ」と呼びかけ、フランク・ウエスが「おれは、ロイじゃない。フランクだぜ。」と言い返してからサックス・ソロを始めるシーンがあります。

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なかなか粋な演出をしてくれるもんです。
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山本剛さんの「ミスティー」でのライブ・アルバム「Blues For Tee」です。
ネットオークションで落札しました。
TBMのオーナーでプロデューサーの藤井さんに捧げられたタイトル曲をはじめ、当時の山本剛さんの「ブルージー」「ファンキー」「スインギー」といった特徴が全開の吹っ切れた演奏が聴けます。
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1958年11月30日、ベルギーでのアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのライブ映像です。
「モーニン(Blue Note盤)」と「サンジェルマン」というメッセンジャーズ絶頂期2枚の代表作の間に収録されており、ベニー・ゴルソンが参加していた短い期間の収録という貴重な映像です。

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「モーニン」では、上記2枚のアルバムと同様テーマの後リー・モーガンのアドリブ・ソロになるのですが、出だしのフレーズがいつも同じキメ・フレーズで始まります。
アドリブ・ソロ部分なのですが、テーマの一部といった位置づけなのでしょうか。
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関西ベースで、東京でも活躍するピアニスト宮下博行さんと、こちらも関西で活躍するギタリスト能勢英史さんが共演したデュオ・アルバム「CONVERSATION」です。
ピアノとギターのデュオということで、空間のあるサウンドなのですが、演奏の内容はとても濃厚で、聞き込むうちに二人で演っていることを忘れさせられます。
ところが、二人の音がぶつかり合っておらず、最後までスンナリ聴けてしまうのです。
ジャケットもシンプルながら、CDが収録された四つ橋のジャズスポット「MANHATTAN」のアルテックA7が後ろに写っているモノクロ写真を使っていて、興味津々です。
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1958年ベルギーでのディジー・ガレスピー・クインテットでのライブ映像です。
「チャーリー・パーカーそっくり」と言われるのを嫌っていたはずのスティットが、ここでは「Lover Man」を演奏していて、しかも「On The Sunny Side Of The Street」では、ガレスピーと一緒に歌まで披露するというサービスぶり。
「ボスの命令には絶対服従」ということでしょうか。
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1971年10月30日、チェコのプラハでの「ジャイアンツ・オブ・ジャズ」ツアーのライブ映像です。
ディジー・ガレスピー、アート・ブレイキー、セロニアス・モンク、カイ・ウインディング、アル・マッキボンという夢のようなメンバーです。
スティットは「Everything Happens To Me」でフィーチャーされていて素晴らしい演奏をしています。
このライブでは、「Lover Man」も演奏されるのですが、フィーチャーされるのはスティットではなく何故かカイ・ウインデイング。
スティツトは、「チャーリー・パーカーにそっくり」と言われるのを嫌っていたということなので、この曲は避けたのでしょうか。
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ニューヨーク在住のヴォーカリスト、天野昇子さんのアルバム「Fly Me To The Moon」です。
ハスキーでピッチの低いトーンがレイジーでブルージー。
とても個性的でソウルフルな声なのですが、力が抜けていて、自然に歌っているので、聴き疲れせず、癒されます。
バックもフランク・ウエス(ts&fl)、グラディー・テイト(ds)、ノーマン・シモンズ(p)等、一流どころで文句無し。
ところが、このアルバム、一般には販売されておらず、残念ながら入手不可能ということです。
将来どこかのレーベルからリリースしてほしいものです。
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このライブで、サラは一曲だけピアノの弾き語りを披露するのですが、
急にサラが言い出したのか、マイク・スタンドが用意されていなくて、ピアニストのカール・シュローダーがサラのヨコに立ってマイクを握って「人間マイク・スタンド」になっております。笑えます。
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サラ・ヴォーンの1978年プラハでのライブ映像です。
カール・シュローダー(p)、ウォルター・ブッカー(b)、ジミー・コブ(ds)のピアノ・トリオをバックに歌っているのですが、
当時結婚したばかりの夫君ウェイモン・リード(tp&flh)も数曲で参加しています。
彼は、カウント・ベイシー・オーケストラやジェームズ・ブラウン・バンドで奏っていた人だということですが、もろ縁故雇用です。
サラは、新婚ホヤホヤで気分がいいのか、のびのびと歌っていて、とても充実した内容です。