Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

このあいだ、ネットオークションで、ずっと前から気になっていた『CLUB DATE』というLDを落札しました。
バーニー・ケッセルとハーブ・エリスの1988年サンディエゴのジャズクラブでのライブが収録されています。
同じ『CLUB DATE』というタイトルで、もう一枚ジョー・パスとケニー・バレルが共演しているものもリリースされているのですが、そちらもいつかゲットしたいと思っております。

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さて、ここではケッセルのトリオに途中からエリスがゲストで加わる前半に続いて

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後半は、逆にエリスのトリオに途中からケッセルが加わると言う構成になってます。

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ベースとドラムは共通で、ボブ・マグヌッソン(b)とシャーマン・ファーガソン(ds)という人が演ってます。
ここで二人が並んで演奏しているシーンを見ていると、二人の動きにはっきりとした違いがある事に気付くはずです。
エリスが殆ど動かないのに較べ、ケッセルの動きが大きいんです。
この事は以前『LEGENDS OF JAZZ GUITAR』というコンピ物のDVDで二人の共演シーンを見た時もそう思ったのですが、今回このLDを見て再確認しました。

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よ~~~く見てみると、エリスの場合、コードを弾く時やシングルノートを強く弾く時でも、手首から先しか動いてなくて、ソフトに弾く時や細かいフレーズを弾く時には、ピックを握っている親指と人差し指しか動いていません。
ところが、ケッセルの場合は、コード弾きや強く弾く時は、肘から先が動いていて、ソフトに弾く時でも指は動かさずに手首が動いています。
これだけはっきりした違いがあるというのは、チョット驚きです。
でも共通点もあって、二人ともジャズ・ギタリストの中ではベンディング(チョーキング)を多用するという所が似ているのではないかと思うのですが、どうでしょう、違います?

さて、話は変わりますが、このLDには、二人がこのライブで演奏しているギタープレイの12ページに及ぶ『完コピ譜』らしきものが付属していました。
ケッセルの演奏の中からは、映画「マイ・フェア・レディー」から『I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE』が、

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エリスの演奏の中からはコール・ポーターの『I LOVE YOU』が選ばれています。

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ギターを弾かない私には『豚に真珠』ですが、ジャズ・ギターをやってる人には映像と併せて見ると『お宝』なのかもしれません。

そして、またまた話は変わって、ここでドラムを叩いているシャーマン・ファーガソンという人が使っているスネアドラムなんですが、
今はもう消滅してしまった『ROGERS』というメーカーの1970年代の『ダイナソニック』というスネアを使ってるんです。
シェルに付いている大きな「R」のロゴのエンブレムで分かります。

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このスネアを使っているドラマーの映像は殆ど見かけないのですが、私にとっては懐かしいスネアです。
1977~8年頃に初めて買ったスネアなんです。
でも今は売り払ってしまって持っておりません。
先日、常連の方でドラムを叩かれるTさんから「大阪駅前第2ビルの1階にドラム・ショップが出来ている」と教えていただき、早速行ってきました。

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フロアの2/3から3/4位がドラムとパーカッションの売場になっていて、『ほぼドラム・ショップ』の状態です。
ヴィンテージのスネアやドラムセットもたくさん置いてあって楽しめました。

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ドラム担当のスタッフの方(いい感じの方でした。)に伺うと、10月に開店したそうで、ドラム市場は、この不況の影響はあまり受けていないそうです。
チョット信じられない様な話ですが、こんなお店がオープンしているのですから、そういう事なんでしょうね。

それから以前、朝日新聞で紹介されていた大阪市平野区にあるシンバル・メーカー『小出製作所』という所。

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「チョットついでに」という訳にはいきませんが、見学もさせて貰えそうなので、時間があれば行ってみたいと思っております。
日本で本格的なシンバルを造っている所なんて、ここぐらいなのではないでしょうか?
さて今回は、前回ご紹介した『A MESSAGE FROM MONTREUX』の中から、この時のモントルーのライブがレコードやCDでもリリースされている人を中心にピックアップしてご紹介してみましょう。
まず最初は、1969年のエディー・ハリスとレス・マッキャンの映像です。
トランペットはベニー・ベイリー、ベースはリロイ・ヴィネガーです。

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この時の演奏は『SWISS MOVEMENT』というタイトルでレコードがリリースされていますが、映像でもレコードに入っていた『COLD DUCK TIME』が収録されています。
このレコードがリリースされたことで、モントルーJFが一躍世界的に有名になったと言う事だそうです。(勿論、前年のビル・エバンスのライブ盤も大きく貢献したとは思いますが)

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そして次は、1971年のガトー・バルビエリの映像です。
ガトーの映像は、あまり見かけたことがありません。
ロニー・リストン・スミス(p)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディー(ds)、ナナ・バスコンセロス(per)が参加しています。

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この時の演奏は『EL PAMPERO』というレコードでリリースされていますが、映像ではレコードに収録されていない『CARAWALITO』という曲を演奏しております。

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続いては、同じく1971年のゲーリー・バートンのカルテットで、ラリー・コリエルがメンバーに入っている映像です。

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ゲイリー・バートンのこの時の演奏は『ALONE AT LAST』というレコードで聴けますが、レコードにはタイトル通り、ソロ・パーフォーマンスが収録されているので、当然、映像では『RUBY DELIGHT』というレコードには収録されていない曲を演ってます。

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そして、最後にご紹介するのは、1982年のチャールズ・ロイド・カルテットで、ピアノはミシェル・ペトルチアーニが弾いております。

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この時の演奏も『MONTREUX 82』という、そのままのタイトルのレコードがリリースされていて、映像でもレコードにも入っている代表曲『FOREST FLOWER』を演奏してます。

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その他にも、モントルーJFという名前になる前年の1966年にその前身のフェスティバルに出演したエロール・ガーナーが、スイスのTV番組に出演した時の映像や(ガーナーはテレビ嫌いで有名だったそうなんですが、何とか説得して出演してもらったそうです。)

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1970年のジュニア・マンス、

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1971年の、初期のロバータ・フラック(貴重な映像です!!)

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1971年のニーナ・シモン、

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1980年のベティー・カーター(この人の映像も少ない!!、そしてピアノはマルグリュー・ミラーが弾いてます。)

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1984年のボビー・マクファーリンという盛りだくさんな内容になっております。

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ただ、やはり惜しむなくは、各ミュージシャンとも演奏のごく一部しか収録されていない『ハイライト版』となっているので、どうしても『も~~~っと見たい!!!』感が残ります。
モントルーJFの映像は、ここのところ昔のものもリリースされだしているので、早くちゃんとした形でDVDをリリースして欲しいものです。
先日、『A MESSAGE FROM MONTREUX』という非売品のLDをネットオークションで落札しました。

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元ネタは、スイスで1986年頃に放送された『DE HARLEM A CAUX』というTV番組のようで、内容は『モントルー・ジャズ・フェスティバルの主宰者クロード・ノブスがインタビューを受けて、フェスティバルの成り立ちや、過去に出演したミュージシャンのエピソードなんかを喋る』というものなのですが、インタビューの合間に出て来る短い映像が、なかなか貴重なものばかりで楽しめます。
『DE HARLEM A CAUX』は、英語で言うと『FROM HARLEM TO CAUX』と言う事らしく、
『CAUX(コー)』と言うのは、モントルーの近くの村の名前のようで、
クロード・ノブスのコテージがこの村にあるようで、
このコテージでインタビューが収録されたのではないかと勝手に思っております。

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この非売品のLDは、当時リリースされていた『NORMAN GRANZ MONTREUX CONCERTS』というシリーズのLDの販売促進用に作られたものなのですが、ここに収められたミュージシャンの映像はシリーズで発売されたLDには全く収録されていません。
やはり、ノーマン・グランと言う事で、パプロ・レーベル絡みのミュージシャンの映像だけがリリースされたということなんでしょうね。
シリーズ全7枚のLDの内、5枚以上購入した人だけが、このボーナス・ディスクを貰えたという訳です。

さて、この映像の冒頭では、番組タイトル等のクレジットの文字のバックに『モントルーJFの公式パンフレットが第1回の1967年から始まって、1984年まで次々に置かれて行く』という映像が使われているのですが、

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よ~~~く見ていると、1972年のパンフの次には、1974年のパンフが置かれていて、1973のパンフが抜けております。

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73年だけ手に入らなかったと言う事なんでしょうね。
ということは、73年のパンフは凄く貴重ということなんでしょうか?
それは兎も角、次回の記事では引き続き『インタビューの合間に出て来る、短いながらも貴重な映像』をご紹介しますので、お楽しみに!!!