Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

さて今回は日本では、あまり人気のない(?)男性ヴォーカルです。

ということで、ナット・キング・コールが1950~1952年にアメリカのTVスタジオで収録したと思われる映像をご紹介しましょう。

NAT KING COLE-01

今では、ピアノ・トリオと言えば『ピアノ+ベース+ドラム』という編成が主流ですが、コールが1939年に『ピアノ+ギター+ベース』という編成を確立させて以来、ビバップ位までは、この編成が主流だったそうです。

NAT KING COLE-02

もうビバップは誕生していた時代ですが、ここでも、その編成にコンガ・プレイヤーを加えたカルテットで演奏しています。

NAT KING COLE-03

『NATURE BOY』や『ROUTE 66』といった彼のヒット曲も演ってくれていて楽しめます。
『NATURE BOY』はトリオでビートを出さずに、しっとりと演っていて、それはそれで良いのですが、やはりカルテットでスイングしている『ROUTE 66』の方がジャズっぽくて良い感じです。

コールは、『ROUTE 66』を1946年にヒットさせましたが、1956年にも、アルバム『AFTER MIDNIGHT』で再演しています。

NAT KING COLE-AM
前回の記事でご紹介した怪しげなモンクのビデオと同じシリーズと思われる『BOP AND HARD BOP』というビデオをまたネットオークションで落札してしまいました。

ジャケット写真にもなっている、1952年のパーカーとガレスピーの『HOT HOUSE』や、1959年パリのブルーノートでのバド・パウエル・トリオ、1966年デンマークでのセロニアス・モンク・カルテット、1959年パリでのアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ等のコンピレイション物なんですが、

BOP  HARD BOP

その中に、フランスのジュアン・レ・バンという所で1960年に収録された、バド・パウエルとチャールズ・ミンガスが共演している貴重な映像があるんです。

2分弱の短い映像で、パウエルはそこそこ映ってるんですけど、

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ミンガスが映っているのは、パウエルの手だけが一緒に映っている冒頭の数秒だけで、ドラムを叩いているとクレジットされているダニー・リッチモンドに至っては一度も映りません。

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なのに、カメラマンやオーディエンスを撮したカットが結構あったり、

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BPCM-04.jpg

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果てはテープレコーダーらしき物を撮したカットまであったりして、センスを疑ってしまうひどい構成の代物です。

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でも、この二人が共演している映像は他には無くて貴重です。
先日、ネットオークションでチョット怪しげな輸入物のビデオが出品されているのを発見して、落札しようか、しまいか悩んでいたのですが、とても興味深い内容だったので、迷った末に思い切って落札してしまいました。(そんな大袈裟な)

それがこの『THELONIOUS MONK QUARTET ~ MONK IN EUROPE』というビデオなんですが、
このビデオ、『THELONIOUS MONK QUARTET』というタイトルながら、後半には1969年のベルリンのコンサート・ホールでのソロ・パーフォーマンスが収録されているんです。

THELONIOUS MONK-VHS

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モンクのソロ・パーフォーマンスの映像といえば、同じ1969年にパリで収録されたものがありますが、ここではTV局のスタジオで、アンリ・ルノーというフランスのピアニストがモンクにインタビューをしたりしながら、モンクは自分のオリジナル曲を中心に演奏しております。

THELONIOUS MONK-LD

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でも、このビデオではモンクが『エリントン・ナンバー』を弾いているんです。
これは、見逃せません!!!
レコードでは、『PLAYS DUKE ELLINGTON』というアルバムをリバーサイドから出していますが、これはトリオでの演奏です。

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ビデオの収録曲は『SOPHISTICATED LADY』、『CARAVAN』、『SOLITUDE』の3曲で、これらは『PLAYS DUKE ELLINGTON』にも収録されていたものですが、やはり、モンクは、『ソロで聴くのが一番』です!!!
1984年頃にリリースされたこのクルセイダーズのビデオ、
当時、日本ではVHDというレーザーディスクに対抗していたメディアでしかリリースされていないと思っていたので、輸入ビデオで手に入れていました。

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ところが、先日ネットオークションを見ていると、日本ビクターからリリースされたビデオが出品されていました。
そして、よく見てみると、そこには輸入版には入っていない曲が2曲収録されていたので、思わず落札してしまいました。

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まず、1曲目は『JASMINE BREEZE』という曲なんですが、

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この曲、喜多嶋修という昔『ランチャーズ』というグループ・サウンズのバンドで演っていた日本人がリーダーのバンドがフィーチャーされていて、リーダーの喜多嶋氏が『琴』を弾いていたり、『尺八』や『バイオリン』を弾くメンバーがいたりする楽器編成で、オリエンタルな雰囲気の演奏をしています。

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でも、クルセイダーズからは、スティックス・フーパー(ds)とエディー・ワトキンス(b)だけが『形だけ参加している』っていう感じもあって、不自然な感じです。
誰かに頼まれたんですかね?(笑)
輸入版のビデオの方でカットされていたのも、うなずけます。

ところが、もう1曲の『STANDING TALL』という曲は、当時(1981年頃だと思われます)の同名最新アルバムからの曲ですし、不自然な感じもしないので、何故カットされてしまったのか不思議です。

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曲の途中でバリー・フィナティーの弾くギターソロの音量が小さくて聞こえにくいので、それが原因だったのでしょうか?

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