Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

さて、今回は1964年スウェーデンでのエロール・ガーナーの映像をご紹介するんですが、

ERROLL GARNER-01

ガーナーと言えば、その強力な左手(彼は左利きだったそうです)から生み出される『ビハインド・ザ・ビート』と呼ばれている独特のグルーヴが特徴だと言われていますが、
先日、当店のあるお客さんから『ガーナーは、椅子に電話帳を置いて、その上に座ってピアノを弾いていた』という話をお聞ききしました。
彼は、身長が5フィート2インチ(約158㎝)だったそうなので、下の写真の様に、上の方からピアノの鍵盤を叩いてパワーを出すためには電話帳が必要だったんという事なんでしょうか?

ERROLL GARNER-02

そこで、この1964年の映像をご覧になってください。
ほら、ホントに電話帳が置いてあります。

ERROLL GARNER-03

もう少し近づいてみましょう。
ほら、見えるでしょ。

ERROLL GARNER-04

ERROLL GARNER 1964

でも、映像で見る限り、ピアノと比較してみても、そんなに小柄には見えないんですけどね。

P.S.
この記事をご覧になった当店の常連さんピアニストM氏が、『大西順子さんもガーナーと同じ技を使って椅子を高くしているよ』と教えてくださったので、早速、1993年のマウントフジJFの映像をチェックしてみました。

JUNKO OHNISHI 1993-01

椅子の色と同じ様な黒っぽい色にして分かり難くしていましたが、ちゃんと敷いてました。

JUNKO OHNISHI 1993-02

『もっと高くなる椅子を作ればいいのに』と思うのは、私だけでしょうか?
前回記事のリナ・ホーンに続き、先週ハンク・ジョーンズが亡くなってしまいました。
リナ・ホーンは92歳でしたが、ハンク・ジョーンズは91歳。
追悼ということで、店内にディスプレイしているレコード・ジャケットをグレイト・ジャズ・トリオの初期のライブ・アルバムにしました。

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このトリオのアルバムって野球のジャケットが多いんですよね。
こんな感じです。

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アメリカ生まれの音楽とスポーツっていうことなんでしょうね。

グレート・ジャズ・トリオ以外にも、曲名に『ワン・ベース・ヒット』、『トゥー・ベース・ヒット』、『スピード・ボール』なんていう野球用語が使われていたり、アルバム・タイトルでは『ラッキー・セブン』っていうのもありますよね。

BOB JAMES-LS
今回は、先日亡くなった、リナ・ホーンの映像を"追悼"ということで4本ご紹介しましょう。

まず最初にご紹介するのは、彼女が二十歳前後の頃(?)と思われる映像で、『UNLUCKY WOMAN』というブルースを唄っています。

LENA HORNE-01

ここでバックを務めているのは、テディー・ウイルソンのバンドなんですが、

LENA HORNE-02

ウイルソン以外にも、もう一人ピアニストがいて不思議な感じです。(右側の人)
曲の後半からは、ニューオリンズ・ジャズ風の演奏になります。

LENA HORNE-09

そして次にご紹介するのは、彼女が26歳の時の映像で、代表曲『STORMY WEATHER』を唄っています。

LENA HORNE-03

この映像は1943年の同名映画のワンシーンのようで、彼女が、どこかのクラブかレストランのようなところで『今夜のスペシャル・アトラクションの歌手』として唄っているという設定になっているようです。

LENA HORNE-04

3本目は、彼女が30歳台ではないか(?)と思われる時代の映像で、

LENA HORNE-05

『THE MAN I LOVE』を唄っています。

LENA HORNE-06

そして最後は、50歳前後の頃ではないかと思われるのもので、

LENA HORNE-08

『FROM THIS MOMENT ON』を唄っていて、彼女の後ろは、曲名に因んでか?『時計の文字盤』のセットになっております。

LENA HORNE-07

1917年生まれのリナ・ホーンは、92歳で亡くなったので、『美人薄命』ではなく、『美人長寿』ということになりますね。
今回ご紹介するのも、前回に引き続き"ビバップ・ビッグバンド"の映像で、1946~47年のディジー・ガレスピー・オーケストラです。
ガレスピーのユーモラスな動きや表情が目を引きますが、
そんな中、ここでも大物達の若き日の姿が印象的です。

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まずは、初々しいミルト・ジャクソン

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そして、ジャクソンとMJQを結成することになるジョン・ルイスの真剣な表情や、

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こちらも初々しいレイ・ブラウンの姿も見られます。

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そして、少しマニアックになりますが、以前『ソニー・ロリンズの1959年スウェーデンでの映像』の記事でご紹介したドラマーのジョー・ハリスがこんなところで叩いてました。

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バスドラムのフロントヘッドに書いてあるイニシャルのロゴも、『ソニー・ロリンズの1959年スウェーデン』の時は、何故か『EJ』でしたが、ここでは『ちゃんとH(?)』になっているみたいです。
さて今回は、"ビバップ・ビッグバンド"、ビリー・エクスタイン・オーケストラの1946年の貴重な映像をご紹介しましょう。
エクスタインは、ご承知のとおり、バンド・リーダー兼ヴォーカルなんですが、

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ここでは、トロンボーンも吹いてます。 それも、バルブ・トロンボーンです。
エクスタインは、トランペットも吹いたそうです。

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そして、メンバーの中には、若かりし日の"ボス・テナー"、ジーン・アモンズや、

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フランク・ウエスなんかもいるのですが、

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何と言っても、アート・ブレイキーが叩いているのが興味深いですね。
ブレイキーがビッグバンド・トラマーだったとは!!!

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そして、ブレイキーが乗ってきた時に見せる『顔を上に向けるポーズ』を

ART BLAKEY-SAINT GERMAIN

ART BLAKEY-DANGEROUS

ART BLAKEY-IMPULSE

この時、既にやっていたとは!!!(トランペッターの横)

BEORCH-06.jpg

若い頃から、これ、やってたんですね。