Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

先週、NHK-BSで、『STAR WARS』が特集されていて、『エピソード1~6』もオン・エアされていました。
ということで(?)、9年程前にリリースされた『RICK ROE』というピアニストの『THE LATE LATE SHOW』というアルバムをご紹介しましょう。
どういう事かというと、このアルバムには何と『STAR WARS』で使われた皆さんにも耳なじみのある曲がジャズ化されて収録されているんです。ご存知だったでしょうか?

RICK ROE-1

収録曲は、下の画像のとおりで、4曲目の『THE PRINCESS AND DARTH BLUES』というのがそれです。

RICK ROE-2

タイトルのとおり、映画の中で『レイア姫』と『ダースベイダー』が登場するシーンに使われている2つのメロディーを使っているのです。
イントロで『レイア姫』のメロディーがベースのアルコで演奏されて始まり、続いてトリオによる『ダースベイダー』のメロディーのテーマとなり、その後、アドリブ・ソロが『ブルース』で演奏されます。
アドリブは、その後『レイア姫』~『ブルース』のパターンで続き、『ダースベイダー』のテーマに戻って、エンディングでは、曲名には入っていない『ルーク・スカイウォーカーが、試練の時を迎えた時に、それを乗り越えようとする瞬間』の魅力的なメロディーまで登場します。
それにしても、この演奏を聴くと『ダースベイダーには案外ブルースが似合うんだなあ~~~。』なんて思ってしまうのであります・・・・・。
店内にディスプレイしているレコード・ジャケットを更新しました。
週末に、プロ野球のオールスター・ゲームがあったので、こちらもオールスター・メンバーのレコードにしてみました。

まず、1枚目は、『MILESTONE JAZZ STARS IN CONCERT』。
メンバーは、ソニー・ロリンズ、マッコイ・タイナー、ロン・カーター、アル・フォスター。

MILESTONE JAZZ STARS-AD

このアルバムは、前回の記事でもご紹介した『V.S.O.P.』のクインテットに対抗して、『MILESTONE』レーベルのオリン・キープニューズが企画した?なんて見方もされていたりするようです。
メンバー的には甲乙つけがたいですが、ジャケット・デザインは、『MILESTONE』に軍配が上がるのでは?ということで、こちらにしました。

HERBIE HANCOCK-VSOP

そして、2枚目は、『JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALLSTARS LIVE』。東京でのライブ盤です。
メンバーは、深町純、ランディー・ブレッカー、マイケル・ブレッカー、デビッド・サンボーン、マイク・マイニエリ、リチャード・ティー、スティーブ・カーン、アンソニー・ジャクソン、スティーブ・ガッドという超豪華なフュージョン・オールスターです。(この時の大阪公演は聴きに行きました。)

NYAS.jpg

同時期の、よく似たメンバーでのモントルーJFでのライブ盤『ARISTA ALLSTARS ~ BLUE MONTREUX・第1集・第2集』というのもありますが、上記の東京でのライブ盤の方がメンバーもジャケットのデザインも豪華なので、こちらにしました。

BLUE MONTREUX-1

BLUE MONTREUX-2
さて今回は、ジミー・スミスの『MIDNIGHT SPECIAL』というタイトルの映像をご紹介しましょう。

JIMMY SMITH 1992-LD

スミスが、1992年1月29日にブルーノート東京に出演した時のライブを収録したもので、オルガン・トリオにハーマン・ライリーのサックスを加えたカルテットでの演奏になっています。

JIMMY SMITH 1992-JS

ライリーは、テナー・サックスの他にもソプラノ・サックスやフルートも演奏しています。

JIMMY SMITH 1992-HR

そして、ギタリストは、カール・ロケットという人。あまり聞いたことのないプレーヤーですが、プレイ・スタイルはグラント・グリーン風で、なかなか良い感じです。
おまけに、その風貌が、その昔(そんなに前の事ではありませんが)NBAのサンアントニオ・スパーズでセンター・プレーヤーとして活躍したデビッド・ロビンソンにそっくりで、精悍な感じです。

JIMMY SMITH 1992-ROCKET

そしてドラマーはと言うと、ジェイムズ・リバイという人なんですが、
この人、ハービー・ハンコックのファンク・バンドでプレイしていた事があります。

JIMMY SMITH 1992-JL

1976年6月29日のニューヨークでのハンコックの3種類のバンドをフィチャーしたライブを収録して、特に新主流派のオールスター・アコースティック・クインテットが当時話題になった『V.S.O.P.』と言うアルバムがありますが、このアルバムの、リリース当時のレコードの第4面に収録されている『ヘッドハンターズ・バンド』で叩いてます。

HERBIE HANCOCK-VSOP

ところで、ジミー・スミスに代表される『オルガン・トリオ』と言うフォーマットなんですが、この『ハモンド+ギター+ドラム』と言う楽器構成についてよく思う事があります。
それは、『ベーシストを雇って、カルテットにすれば、ハモンド奏者がベースラインを足や左手で弾かずに済むので、負担が減って、特にソロを取る時等には、もっと良いプレーが出来るのでは?』というものです。
R&Bやロックやフュージョンの世界では、『ブッカーT& MG's』、『ミーターズ』、『ニール・ラーセン』なんかがベースを入れたカルテットで演っていたり、ギターをベースに入れ替えたトリオでは、『EL&P』、『MM&W』、『ナイアシン』なんかがあったりしますが、
オリジナルのフォーマットを尊重しているのか、ハモンド奏者のプライドなのか、ベースを入れた時とは微妙に違う(?)サウンドに拘っているのか、経費の節約(笑)のためか、ジャズ界では、あまりないように思います。
素人発想の単純な疑問でスイマセン・・・・・。
先日、探していたLDを、ネットオークションで見つけてゲットしました。
それも2枚同時にです。

まず1枚目は、スコット・ハミルトンが、第1回富士通コンコード・ジャズ・フェスティバルで来日した時の映像です。

SCOTT HAMILTON-LD

1986年9月28日に東京・五反田の簡易保険ホールで収録されたもので、

SH1986.jpg

ピアノはジョン・バンチ、

SH1986-JB.jpg

ゲスト・ヴォーカルで、マキシン・サリバンが3曲唄ってます。

MS1986-1.jpg

そして、もう1枚同時に落札したのが、スコット・ハミルトン盤で、ゲストで唄っていたマキシン・サリバンの同フェスティバルでのライブです。

MAXINE SULLIVAN-LD

サリバンの唄は、力みが全くなく、フェイクも少なくて、とても自然な感じで唄っているのに、スイングしていて、味があって、素晴らしい内容だと思います。
不思議なのは、『唄っている時の声は、黒人らしくないサッパリした感じのに、唄い終わってから「YEAH」とか言っている声が黒人っぽい感じになる』という所です。
サリバンは、この翌年の4月に、75歳で惜しくも亡くなってしまうのですが、
彼女の映像は、殆ど残っていなくて、この映像は、とても貴重だと思います。

MS1986-2.jpg

ところで、このサリバンの映像は、前述のハミルトン盤と、メンバーも、収録場所も、収録日も、全く同じなので、2部構成のステージの前半と後半を分割・編集して収録したものじゃないか?と思うのですが、
ハミルトン盤でマキシン・サリバンが唄っていた3曲の内、2曲はダブっていて、このマキシン・サリバン盤でも唄っているのに、『AIN'T MISBEHAVIN'』という曲だけは、ハミルトン盤にしか収録されていません。
『どうせなら、この曲もサリバン盤に収録しておけばいいのに』と思ってしまうのは私だけでしょうか?
発売元が、ハミルトン盤が『ロブスター企画』、サリバン盤は『キング・ビデオ』と違っているので、そのせいなんでしょうか?
でも、2曲はダブってるんですよ・・・・・・。
不思議な感じです。
前回の記事に引き続き、今回も『こんな映像が残っていたとは!!』というDVDがリリースされたので、ご紹介しましょう。
ウエザー・リポートがデビュー直後に、ドイツのTV番組『BEAT CLUB』に1971年の夏に出演した時の映像です。
この映像がオンエアされたのは、8月9日(5日という情報もあります。)だそうなので、7月の終わり頃から8月の初め頃に収録されたのではないでしょうか。

WR-DVD-JACKET.jpg

WR1971-BEAT CLUB

ということは、1971年の2月から3月に録音された彼らのファースト・アルバム『WEATHER REPORT』と

WR-WR.jpg

1971年11月と1972年1月に録音されたセカンド・アルバム『I SING THE BODY ELECTRIC』や、このアルバムのB面にもその一部が収録されている、東京での1972年1月13日の演奏が収録されたライブ盤『LIVE IN TOKYO』との間に収録されたということになります。

WR-ISTBE.jpg

WR-LIT.jpg

メンバーも、丁度そんな感じになっていて、
ジョー・ザビヌル、

WR1971-JZ.jpg

ウエイン・ショーター、

WR1971-WS.jpg

ミロスラフ・ヴィトウスは勿論いますが、

WR1971-MV.jpg

後の2人のメンバーは、
『パーカッションが、1stアルバムのアイアート・モレイラから2ndアルバムのドン・ウン・ロマンに交替しているのですが、ドラマーは1stアルバムのアルフォンス・ムザーンのままで2ndアルバムのエリック・グラバットにはまだ交替していない』といった状況になっています。

WR1971-DUR.jpg

WR1971-AM.jpg

この時のウエザー・リポートの映像は、以前、この番組に出演した様々なミュージシャンの映像を網羅したビデオ・ソフト『BEAT CLUB』シリーズの中で『WATERFALL』1曲だけが収録されていましたが、この曲以外の演奏が残っていたとは!!!!!