Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

先日、BSーTBSの『SONG TO SOUL』という、様々な名曲にまつわるエピソードを紹介している番組で、ジュディー・ガーランドの『OVER THE RAINBOW』が取り上げられていました。

OVER THE RAINBOW-RECORD JACKET

この曲は、ご存じのとおり、ジュディー・ガーランドが主演した1939年の『オズの魔法使い』という映画のために作られたもので、

OVER THE RAINBOW-MOVIE TITLE-1

彼女は、映画の序盤で歌っています。

OVER THE RAINBOW-MOVIE-JUDY GARLAND SINGING

曲を作ったのは、ハロルド・アーレン(作曲)とエドガー・イップ・ハーバーグ(作詞)の二人

OVER THE RAINBOW-MOVIE TITLE-2

OVER THE RAINBOW-HAROLD ARLEN

OVER THE RAINBOW-EDGAR YIP HARBURG

この映画は、音楽が『アカデミー歌曲賞』、ジュディー・ガーランドが『アカデミー特別賞』を受賞しているそうで、
ジュディー・ガーランドが歌うこの曲は、2001年全米レコード協会等主催の『20世紀の名曲』で"1位"に選ばれているそうです。

OVER THE RAINBOW-NEWS PAPER

蛇足ですが、この時、5位にドン・マクリーンの『アメリカン・パイ』が選ばれていて『えっ、そうなの?』と以外な感じがします。

OVER THE RAINBOW-NEWS PAPER-ZOOM UP

番組の後半では、ハワイの"イズラエル・カマカヴィヴォオレ"(通称"イズ"と呼ばれているそうです。)という歌手のヴァージョンが大々的に紹介されていて、『この人のヴァージョンの大ヒットによって、ジュディー・ガーランドのヴァージョンがオリジナルだという事が、将来忘れ去られてしまうのでは?』なんていう悲しいコメントがあったりするので、『そんなわけないやろ!!』と突っ込み入れたりしてます。

OVER THE RAINBOW-IZ

ところで、この"イズ"のレコードをリリースしたと思われる"マウンテン・アップル・カンパニー"という会社の、ジョン・デ・メロというCEOがレコーディング・スタジオのミキサー卓の前でインタビューを受けるシーンがあるのですが、
その後ろに映っているスピーカーに目を奪われてしまいました。

OVER THE RAINBOW-MEYER  CEO

このスピーカー、『MEYER SOUND』というメーカーの『HD-1』というモデルなんですが、

MEYER-HD-1.jpg

当店が開店して間もない頃、近くのジャズ・ライブのお店の音響設備の設計・施工をされたという方が来店され、当店の『WESTLAKE AUDIO』の小型スピーカー『BBSM-4』にすぐに気付いて下さったのですが、

WESTLAKE AUDIO-BBSM4

『このスピーカーも小型で良い音するよ』と教えて下さったのがこの"MEYER"のスピーカーで、その時以来とても印象に残っていたのですが、ここで遭遇するとは!!!

そして、その横に並べて置かれている、"もっと小さなスピーカー"が何なのか?

OVER THE RAINBOW-MEYER  CEO  SMALL SPEAKER

とても気になっております。
ず~~~と前にビデオやLDでリリースされて以来、オフィシャル物が出ていない"ビートルズ"の映画『LET IT BE』ですが、何年か前に『オリジナル・フィルムが盗難にあっていたものが、見つかった』とのニュースを見て、『そういうことだったのかあ~~~。さあ、これで出るぞ!!』と期待していたのですが、相変わらず全くリリースされる気配がありません。
ところがこの間、ブートレッグのDVDが出ているのを発見して、即ゲットしました。
画質も音質も全く問題なくて、満足しております。

BEATLES-LET IT BE-DVD JACKET

この映画、屋上での演奏シーンや、スタジオで収録された『LET IT BE』『THE LONG AND WINDING ROAD』なんかを断片的に見た記憶はあるものの、恥ずかしながら、最初から全編を見たことがなかったので、この機会にじっくり見てみると、

スタジオのシーンでは、

LET IT BE-TITLE

ジョンがスライド・ギターや6弦ベースらしきもの?を弾いていたり、

LET IT BE-JOHN-SLIDE GUITAR

LET IT BE-JOHN-6 STRINGS BASS

ポールが"おふざけ"で、クラシカルな発声法で『BESAME MUCHO』を歌っていたり、

LET IT BE-PAUL-BESAME MUCHO

リンゴが、ポールと二人で、ピアノの連弾でブギウギを演っていたりして、興味深いシーンが散りばめられているのですが、

LET IT BE-RINGOPAUL-BOOGIE WOOGIE PIANO

やはり何と言っても、白眉は、『GET BACK』から始まる屋上でのゲリラ・ライブのシーンですよね。

LET IT BE-GET BACK

ここでも、面白いところがいくつかあって、
曲や歌詞を覚えていないのか? スタッフに"カンペ"を持たせているシーンがあったり、(屋上は風が強かったので、敢えて譜面台は使わなかったのでしょうか?)

LET IT BE-STAFFPAPER

ビルの周囲に人が集まりだしたので、混乱を防ぐためか?演奏を止めさせようと警官が屋上に上がって来て、スタッフらしき"眼鏡のオッサン"と何やら交渉している時に、もう一度『GET BACK』を演奏するシーンがあったり、

LET IT BE-POLICEMANAGER

"眼鏡のオッサン"が、『GET BACK』の途中で、ギター・アンプのスイッチを勝手に切ったのを、ジョージが『何すんねん!!』てな感じで、すぐにスイッチを入れ直すシーンがあったり、
交渉の結果?警官がスゴスゴと帰って行くシーンがあったりして、なかなか楽しめます。

LET IT BE-POLICE-GET BACK

ところで、この当時のビートルズのマネージャーは"アレン・クライン"という人で、

ALLEN CLEIN

このクラインのせいでビートルズが解散したとも言われていて、クラインはポールに訴えられたりもしていたということのようです。
『LET IT BE』がDVD等でリリースされないのは、このトラブルのせいかもしれませんね。

ところで、ゲリラ・ライブで出動したロンドンの警官のことなんですが、
彼らが被っている帽子の"アゴヒモ"のことが気になるんです!!
どういうことかといいますと、
普通"アゴヒモ"といえば、『アゴの下にかけるもの』だと思っていたのですが、彼らは皆『"アゴの上"というか"下唇の下"にかけている』ではありませんか!!

LET IT BE-POLICE-AGOHIMO

これが正式な『アゴヒモのかけ方』なんでしょうか???
とても気になります。(笑)

P.S.
"眼鏡のオッサン"は、"アレン・クライン"なんでしょうか???
微妙です・・・・・。
本日(6/15)、ビルボード・ライブ大阪に出演していた"マンデイ満ちるバンド"のトランペッターでマンデイ満ちるさんの夫のアレックス・シピアーギンさんが店に来てくれました。
前回来てくれたのは、2008年の9月だったので、約3年ぶりということになります。

ALEX SIPIAGIN

今回は、ビルボード・ライブ大阪でのギグが一日だけで、明日は名古屋なので、今回は来ないだろうと思っていたのですが、前回も一緒に来て下さったギターの鈴木さんと、今回初めてのベースの土井さんと3人で来てくれました。

そして、"CRISS CROSS"レーベルからの最新録音CD『DESTINATIONS UNKNOWN』も持って来てくれました。

ALEX SIPIAGIN DESTINATIONS UNKNOWN

こんな風に何回も来てくれると、やはり嬉しいですね。
先日、ネット・オークションでパット・マルティーノの『LIVE AT ETHEL'S PLACE』という輸入VHSビデオを落札しました。

PAT MARTINO-VHS-JACKET-TOP

PAT MARTINO-VHS-JACKET-BOTTOM

この映像、実は『LEGENDS OF JAZZ GUITAR』というコンピレーション物のDVDの第3集の中に1曲だけ収録されていて、『どこかに、この映像の完全なソースがあるんだろうな~~~。』なんて漠然と思ってはいたのですが、まさか"ゲット"できるなんて思っていなかったので、かなり舞い上がっております。

LEGENDS OF JAZZ GUITAR-3-JACKET-TOP

LEGENDS OF JAZZ GUITAR-3-JACKET-BOTTOM

1987年にボルチモアにある『ETHEL'S PLACE』という所で収録されたそうで、アルバムでいうと、マルティーノが"脳動脈瘤"で倒れ、九死に一生を得、生還した後にリリースされた『THE RETURN』という、ニューヨークの"FAT TUESDAY"でのライブ・アルバムの頃だと思われます。

PAT MARTINO-THE RETURN

このアルバムは、1987年2月の録音ということですし、マルティーノの出で立ちも、『アルバム・ジャケットそのまま』なので、同じツアーのギグを収録したということなんでしょうね。
演奏している曲も、6曲中3曲がアルバム『THE RETURN』に収録されている曲です。

PAT MARTINO-VHS-PM

バンドは、ギター・トリオの編成になっていて、
アルバム『THE RETURN』では、ベースがスティーブ・ラスピーナですが、ビデオでは、ハービー・シュワルツに代わっています。

PAT MARTINO-VHS-HS

ドラムは、どちらも"個性的な演奏をする"ジョーイ・バロンが叩いております。
ここでも、素手で叩くシーンがあります。

PAT MARTINO-VHS-JB

しかし、何と言っても目に付くのは、マルティーノが弾いているギターでしょう。

PAT MARTINO-VHS-PM-GUITAR

以前の記事でも書きましたが、
2005年7月に、当時の"大阪ブルーノート"に出演する前日に、当店の常連さんでマルティーノ・ファンのH氏が、マルティーノを店に連れて来て下さったのですが、
その時、前述のDVDの映像をかけて、このギターについて質問したところ、"ABE RIVERA"というメーカーの"SCEPTER"というモデルだと教えてくれました。
とても紳士的な方でした。
『100 GOLD FINGERS』の看板ピアニスト等の活躍で、日本でもファンが多い"レイ・ブライアント"が、79歳で亡くなったそうです。
本日当店では、追悼ということで、1977年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのソロ・ピアノの映像をかけました。

RAY BRYANT AT MONTREUX 1977-1

RAY BRYANT AT MONTREUX 1977-2

モントルーでのソロ・ピアノといえば、1972年の『ALONE AT MONTREUX』というアルバムがよく知られていますが、

RAY BRYANT-ALONE AT MONTREUX

この時は、オスカー・ピーターソンの代わりに、急遽演奏することになったのだそうです。
1977年にソロ・ピアノを演っているのも、1972年の演奏が原点になっているのだと思いますが、
人生、何時何処でチャンスが巡ってくるか分からないものですね。