Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

5月1日の記事でご紹介した『BSフジでオンエアしていた、リー・リトナーとマイク・スターンのブルーノート東京での2月のライブ』ですが、

LRMS 2011-LRMS

DVDがリリースされている様です。

LEE RITENOUR  MIKE STERN 2011 BLUE NOTE TOKYO-DVD

但し、一般のCDショップ等では販売していなくて、ブルーノート東京の店内での販売と、公式サイトからのネット販売でしか買えない様です。(東京JAZZの会場でも販売していた様です。)
その内容はというと、CDも付いていて、収録曲がBSフジのオンエアよりも2曲多く、初回限定生産盤ということで、価格が6千円(ブルーレイ+CDは7千5百円)という微妙な設定となっていおります。

1ケ月程前に、BSフジの"MUSIC:S"という番組で"エマーソン,レイク &パーマー・スペシャル"なるものをやっていたので録画して見ました。
結成40周年にあたり、2010年7月25日にロンドンで開催された"HIGH VOLTAGE FESTIVAL"という野外コンサートに出演したもので、

ELP 2010-TITLE

『KNIFE EDGE』、『LUCKY MAN』、『TARKUS』、『FROM THE BEGINNING』、『FANFARE FOR THE COMMON MAN』なんていう懐かしい曲も演っていてくれたのですが、曲の途中で日本人アナウンサーのナレーションや伊東政則なる評論家のコメントが入って来たり、

ELP 2010-HYORONKA

このライブの全14曲を収録したDVDがリリースされていて、

ELP 2010-DVD

そのCMが番組途中で流れたりして、何だかDVDのプロモーション番組みたいでガッカリしておりました。

ところが、先週の日曜日にBSフジの違う番組枠で、またまたEL&Pのライブらしきものをオンエアする様だったので、「どうせ、また同じものをやるんだろう」と思いつつ、念のため予約録画してみたところ、何と今回は"アナウンサーのナレーションや評論家のコメント抜きのほぼ完奏ヴァージョン"で、その上、収録曲も1曲多くて8曲だったのです!!!
いや~~~、危ない危ない!!! 危うく録り逃しするところでした。

それはさておき、ライブの内容ですが、キース・エマーソンは、

ELP 2010-KE

結成当初のように、初期の"パッチコードが溢れかえっている"ムーグ・シンセサイザーを弾いていたり、

ELP 2010-KE-MOOG

リボンコントローラーをお尻に擦り付けてベンディングしたり、花火を飛ばしたり、

ELP 2010-KE-RIBON CONTROLLER-HIP

ELP 2010-KE-RIBON CONTROLLER-HANABI

ハモンドにナイフを刺したり、引きずり廻したり転がしたりしてスプリングリバーブのノイズを出したりして、パワー感は低くなったものの昔のイメージのパーフォーマンスでした。

ELP 2010-KE-HAMMOND  KNIFE

ELP 2010-KE-HAMMOND MOVE

グレッグ・レイクは、若い頃からポッチャリしていましたが、ちょっと太りすぎていて、

ELP 2010-GL

高価な物かもしれないのですが、プログレ・バンドには相応しくない"ビンテージ風のブルージーンズ"を履いていて、ちょっとガッカリなイメージでした。

ELP 2010-GL-BLUE JEANS

カール・パーマーはというと、3人の中では一番元気な感じで、

ELP 2010-CP

ドラム・ソロでも、お約束どおりTシャツを脱ぎ捨てて"上半身裸"になるのですが、

ELP 2010-CP-T SHIRT-1

お腹がポッコリと出ていて、

ELP 2010-CP-T SHIRT-2

「脱がない方が良かったのでは?」という感じで、ちょっとイメージ・ダウンでした。(笑)
2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。
今回は、2010年3月号の第7回の記事です。

WOW2010-03-HYOSHI.jpg

この回は、セロニアス・モンクの1969年ヨーロッパでのソロ・ピアノの映像をご紹介しました。

WOW2010-03-KIJI-07.jpg

画像をクリックしていただくと、大きくなって読みやすくなります。
先日、ある別の事を調べている時に、偶然ベニー・グッドマンの『THE CENTENNIAL COLLECTION』というCDが、日本で『ベニー・グッドマンのすべて』というタイトルで2005年1月にリリースされていたのを見つけたのですが、

BENNY GOODMAN-CENTENNIAL COLLECTION

何とこのCDにはDVDが付いていて、そこにはとても貴重な映像が収録されていたので、いろいろと調べて何とかゲットしました。

1937年の『AULD LANG SYNE』というフィルムからの映像には、グッドマンをはじめとして、

BENNY GOODMAN 1937-BG

ハリー・ジェイムズ(tp)、

BENNY GOODMAN 1937-HJ

ジーン・クルーパ(ds)、

BENNY GOODMAN 1937-GK

ライオネル・ハンプトン(vib)がフィーチャーされていて、

BENNY GOODMAN 1937-LH

短いながらも、なかなか充実した演奏になってますし、
その他にも、1942年の『THE POWERS GIRL』という映画からの演奏シーンや、

BENNY GOODMAN 1942-THE POWERS GIRL

1943年の『STAGE DOOR CANTEEN』という映画からの演奏シーンも収録されていて、なかなか楽しめる内容になっております。

BENNY GOODMAN 1943-STAGE DOOR CANTEEN

それにしても、このCD(+DVD)の日本語タイトル『ベニー・グッドマンのすべて』というのは、いかがなものでしょうか?
このタイトルでは、"ただのありふれたコンピレーション盤"だと思われてしまっても仕方がないのでは?
DVDが付いているという事にも全く気が付かないですしね。
もう少しちゃんとインフォメーションしてくれていたら、リリースされた6年前に楽にゲットできていたでしょう。

ところで、この『THE CENTENNIAL COLLECTION』というのはシリーズ物になっていて、他に『アーティ・ショウ』、『グレン・ミラー』、『デューク・エリントン』、『コールマン・ホーキンス』、『ファッツ・ウォーラー』という5枚が同時にリリースされております。
勿論これらの5枚にも貴重な映像が収録されたDVDが付いていて、こちらも何とかゲットできましたので、順次ご紹介して行きたいと思っております。
9月1日の記事でご紹介した、マイルス・デイビスのモントルーJFでの10枚組DVDボックスの全容が分かって来ました。

MILES DAVIS-MONTREUX 1973-1991-THE DEFINITIVE-10DVD-JCT

"AMAZON"で調べたところ、"国内盤"が定価20000円のところ予約特価14665円、"輸入盤"が8154円のところ予約特価8147円(殆ど変わりませんが・・・・・)でした。

MILES DAVIS-MONTREUX 1973-1991-THE DEFINITIVE-10DVD

"輸入盤"は、"リージョン1"だったのと、"国内盤"の発売日が10月19日なのに対し、"輸入盤"は10月24日発売という微妙な5日遅れになっていたので、少し迷いましたが、6千円以上の価格差があるので、とりあえず"輸入盤"で予約しました。
今のところ、"バラ"でリリースされるという情報は見つけられておりませんが、引き続きチェックして行きます。
先日、スタン・ゲッツが1972年の7月にモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演した時のDVDがリリースされているのを見つけてゲットしました。

STAN GETZ-MONTREUX 1972-DVD JACKET

メンバーは、リーダーのゲッツをはじめとして、

STAN GETZ MONTREUX 1972-SG

チック・コリア(p)

STAN GETZ MONTREUX 1972-CC

スタンリー・クラーク(b)

STAN GETZ MONTREUX 1972-SC

トニー・ウイリアムス(ds)というスーパーな面々です。

STAN GETZ MONTREUX 1972-TW

ゲッツは、チックの曲では、かなりハードに吹いていて、オールド・ファンの中には否定的な印象を持たれる方もおられるかもしれませんが、『ハードに吹こうと思えば何時だって吹けるんだよ』といったところでしょうか?

トニーは、いつもの"グレッチ"のドラムを叩いていますが、"1970年代のグレッチ"なので"固い音"してます。
シンバルは"パイステ"を使っている様ですが、1969年から1971年頃まで、"LIFETIME"というロック風のバンドをやっていたので、比較的派手なトーンの"パイステ"を使っていたということでしょうか?

TONY WILLIAMS LIFETIME-EMERGENCY

そしてチックが弾いている"フェンダー・ローズ"の鍵盤の前に付いているロゴが、いつものゴシック調の"Rhodes"ではなくて、筆記体の様なロゴの文字になっています。

STAN GETZ MONTREUX 1972-FENDER RHODES LOGO

このことは当店常連さんのピアニストM氏が最初に気付かれて、何度そのロゴの部分のアップが出てきても、何と書いてあるのか解明できなかったのですが、少し調べてみると、初期のフェンダー・ローズには、こんなロゴがついていたようで、

FENDER RHODES LOGO-1

1975年から"Fender"の文字が外れて"Rhodes"だけになった様です。
そして"ロゴ"が変わってからは"音"も変わってしまったそうで、チックの『RETURN TO FOREVER』等で聴くことが出来るあの魅力的なフェンダー・ローズの音は、1975年以前のロゴに"Fender"が付いていた頃のものだけの独特のサウンドだという事の様です。
このモントルーの映像でも、チックの弾くフェンダー・ローズは、イフェクターを繋いでいる様子がないのに、あの『RETURN TO FOREVER』と同じ音が出ているのは、そういう事だったんですね。

FENDER RHODES LOGO-2

ところで、この時のメンバーは、このライブの4ヶ月前の1972年3月にレコーディングしていたゲッツの『CAPTAIN MARVEL』というアルバムのメンバーからパーカッションのアイアート・モレイラだけが抜けたというものなので、

STAN GETZ-CAPTAIN MARVEL

演奏している全7曲中、5曲がこのアルバムからで、チック・コリア作の『CAPTAIN MARVEL』『DAY WAVE』『LA FIESTA』『TIME'S LIE』と、ビリー・ストレイホーン作の『LUSH LIFE』がその5曲です。

残りの2曲は、ベニー・ゴルソン作の『I REMEMBER CLIFFORD』と、
1967年録音で、チックも参加しているゲッツの『SWEET RAIN』や、

STAN GETZ-SWEET RAIN

チックの1968年録音の『NOW HE SINGS NOW HE SOBS』の"コンプリート・ヴァージョン"にも収録されているチック作の『WINDOWS』という曲を演っています。

CHICK COREA-NOW HE SINGS

これらの曲の中で『LA FIESTA』は、『CAPTAIN MARVEL』の1ヶ月前(1972年2月)に録音されたコリアの代表作『RETURN TO FOREVER』に収録されている曲ですし、

CHICK COREA-RETURN TO FOREVER

『CAPTAIN MARVEL』は、"リターン・トゥ・フォーエバー"のセカンド・アルハム『LIGHT AS A FEATHER』(1972年10月録音)にも収録されています。

CHICK COREA-LIGHT AS A FEATHER

ということで、チックの曲をたくさん演っているし、アルバム『CAPTAIN MARVEL』にはアイアートも入っていたし、このバンドは、もう一人の主役チック・コリア率いる"リターン・トゥ・フォーエバー・バンドのスタン・ゲッツ版"という見方も出来るかもしれませんね。
第1期リターン・トゥ・フォーエバーのメンバーでの映像を見たことは無いので、そういう意味でも貴重と言えるかもしれません。
この前の日曜日(9/4)、NHK-FMで、『東京JAZZ 2011』を生で(前日や前々日に収録したものもありましたが、)オンエアしていました。
この中で、セルジオ・メンデス・バンドも出演していて、『マシュケナダ』、ビートルズのカバー『フール・オン・ザ・ヒル』、『プリティー・ワールド』なんていう懐かしい曲や、バカラックの『ルック・オブ・ラブ』なんていう曲を始めとして16曲をメドレー風に演っていたのですが、その中で、以前、当店開店以来の常連さんH氏から教えていただいた、『BRASIL '65』という、セルメンが『BRASIL '66』というバンドを率いてポップス調になる前に、オーソドックスにボサノバを演奏していた頃のアルバムに収録されていた『ビリンバウ』という曲も演っていて、思わず "オッ"っと思いました。

SERGIO MENDES BRASIL 65

ところで、セルジオ・メンデスといえば、以前BS-JAPANでオンエアしていた"2006年のモントルーJF"に出演していたセルジオ・メンデス・バンドが

SM-1.jpg

代表曲『マシュケナダ』で"ラップのお兄ちゃん"をフィーチャーしていてガックリした経験があって、以前の記事にも書きましたが、

SM-2.jpg

"今回もそうなのでは?"と恐れていたところ、やはり『マシュケナダ』を始め、ジョビンの『おいしい水』等3曲程は"H2O"なるラッパーがフイーチャーされていました。
でも他の13曲は"ラップ無し"の通常ヴァージョンで、比較的ラップ率か低くて、少し"ホッ"としました。

P.S.
"H2O"というラッパーが、『おいしい水』でフィーチャーされているというのは、偶然なのでしょうか?意図的なのでしょうか?
当店にも2度来店してくれているマルチ・リード奏者ボブ・シェパードの最新作『CLOSE YOUR EYES』が、先頃日本でもリリースされました。
ボブは、スティーリー・ダン、チック・コリア、ジョニ・ミッチェル等のレコーディング・セッション・プレーヤーとして忙しくて、自分のリーダー・アルバムを作る機会がなかなか無かったということのようで、

BOB SHEPPARD-CLOSE YOUR EYES

2002年にリリースした前作の『IN THE NOW』から9年振りのリリースです。

BOB SHEPPARD-IN THE NOW

前々作は、更に11年前の1991年にリリースした、スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーがプロデュースした初リーダー作の『TELL TALE SIGNS』

BOB SHEPPARD-TELL TALE SIGNS

ということで、10年に一度という超ロー・ペースなリリースです。

ジャズライフ誌の最新号にも、最新作についてのインタビュー記事が掲載されていて、レコーディングに至る経緯のエピソード等興味深い内容になっております。

BOB SHEPPARD-JAZZLIFE 2011-9

抜粋してご紹介すると、
この最新アルバムは、ビリー・チャイルズ(p)のリーダー・アルバムのレコーディングにボブが参加した時に、以前から何回か共演していて、ぜひ一緒に演ってみたいと思っていたアントニオ・サンチェス(ds)と一緒になったので、サンチェスにもう1~2日長く滞在してもらって大急ぎで準備してレコーディングした(2009年6月1日と2日)ということの様です。

ボブは、2004年にマイケル・ブレッカーのクインデクテットのメンバーとして大阪ブルーノートに出演した時に、最初に当店に来てくれたのですが、


MICHAEL BRECKER QUINDECTET-WIDE ANGLES

MB.jpg

MB-2.jpg

その時、同じメンバーだったアントニオ・サンチェスも連れて来てくれていたので、相当前からサンチェスのことを気に入っていたという事なんでしょうね。

そして、その時ボブが一緒に連れてきてくれたトランペットのアレックス・シピアーギン(彼も、その後何回も来店してくれています。)も、このボブの最新盤に参加しております。

MB-3.jpg

ところで、ジャズライフ誌のインタビュー記事によると、ボブは既に次作のレコーディングをインタビューの2~3週間前に録り終えているそうなので、次のアルバムのリリースは、10年後ということはなさそうです。(笑)
マイルス・デイビスのモントルーJFでの1973年から1991年までのライブのハイライト映像を収録したDVDを8月14日と21日の記事でご紹介しましたが、

MILES DAVIS-MONTREUX 1973-1991-DVD

MILES DAVIS-MONTREUX 1973-1991-DVD-BACK

10月に、この完全版とでもいうべき10枚組のDVDボックスがリリースされるということです。
買わない訳には行かないのですが、あまり興味のない時期のライブもあるので、出来れば"バラ"でもリリースして欲しいものです。
それとも、某ジャズDVDシリーズの様に、ボックス・セットを購入すると、"バラ"で購入した場合には付いてこない貴重な特典映像のDVDを付けたりするのでしょうか?
そういうやり方はしない様にお願いしたいものです。