Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

8月25日の記事でもご紹介した"iConcerts"というBS-TwellVの番組の中で、先日、1980年にジョー・コッカーが歌う『CRY ME A RIVER』がオンエアされていました。
あの、ジュリー・ロンドンが歌った曲と同じ曲とは思えない過激!?なアレンジは、長い間"同名違曲"だと思っていた程です。

JOE COCKER 1980 CRY ME A RIVER-JC-1

さて、演奏の方はというと、最初は、バックバンドだけで演奏が始まって、

JOE COCKER 1980 CRY ME A RIVER-BACK BAND

次に3人のバックコーラスの女性が登場して、各々がワン・コーラスづつ合計スリー・コーラス歌った後に、

JOE COCKER 1980 CRY ME A RIVER-BACK CHO GIRL

ようやく御大が登場して歌うのですが、

JOE COCKER 1980 CRY ME A RIVER-JC-2

『流石!!、コーラス陣とは一線を画していて、迫力と個性が段違いだなあ~~~!!!』と思ったのもつかの間、御大もワン・コーラス余りしか歌わずに演奏が終わってしまうのであります。
前置きの方が長いって、どういう事なんでしょうか?????
店内にディスプレイしているレコード・ジャケットを更新しました。

バド・シャンクの『THE BUD SHANK QUARTET』と

BUD SHANK-THE BUD SHANK QUARTET

ジョニー・グリフィンの『THE CONGRIGATION』にしたのですが、

JOHNNY GRIFFIN-THE CONGREGATION

今更ながら、グリフィンの"顔の上半分以上がカットされた"ジャケットは不思議な感じがしてしまいますよね。
アンディー・ウォーホールが描いた絵が最初からこうだったのか?、それとも、サックスのネックの一部もカットされているので、「フランシス・ウルフが、自分が撮った写真を大胆にカットされて嫌がっていた」という、リード・マイルスお得意の(?)トリミングでカットされてしまったのか?
ウォーホールだったら、こんな奇抜な事もしそうですし、このジャケットの場合どちらなんでしょうかねェ~~~~~。
9月19日と10月2日の記事でもご紹介した『THE CENTENNIAL COLLECTION』というDVD+CDのシリーズから、今回はデューク・エリントンの貴重な映像をご紹介しましょう。

DUKE ELLINGTON-CENTENNIAL COLLECTION

エリントンお得意の組曲風の『SYMPHONY IN BLACK』という1934年制作のプロモーション・ビデオ風の映像で、

DUKE ELLINGTON 1934-SYMPHONY IN BLACK

若き日のビリー・ホリデイが出演して歌っていたり、

DUKE ELLINGTON 1934-BILLIE HOLIDAY

『RECORD MAKING WITH DUKE ELLINGTON AND HIS ORCHESTRA』という1937年制作の映像では、

DUKE ELLINGTON 1937-RECORD MAKING

エリントン楽団のレコーディング風景から始まって、

DUKE ELLINGTON 1937-DE ORCHESTRA

レコードが出来るまでの過程を紹介したりするのですが、

DUKE ELLINGTON 1937-RECORD CUTTING

DUKE ELLINGTON 1937-RECORD STAMPING

何と言っても白眉は、ベン・ウエブスターが参加している、1941年11月後半の、"SOUNDIES"という"フィルムと音楽がセットになったジュークボックスの様な機械"のために作られたプロモーション・ビデオ風の貴重な映像でしょう。

DUKE ELLINGTON 1941-DE

DUKE ELLINGTON 1941-ORCHESTRA

DUKE ELLINGTON 1941-BW

しかし、惜しくも、1941年10月まで在籍していたジミー・ブラントン(b)は、肺結核のために楽団を退団した直後なので、エリントン楽団の黄金期といわれる、いわゆる"ブラントン=ウエブスター・バンド"ではありません。(ブラントンは、1942年に肺結核のために23歳という若さで亡くなってしまうのです。)

その他にも、1943年6月の、こちらもウエブスター在籍時の貴重な映像も収録されております。

DUKE ELLINGTON 1943-DE

DUKE ELLINGTON 1943-ORCHESTRA

でもCDの方には、"ブラントン=ウエブスター・バンド"の、1940年のスタジオ録音の4曲や1941年のラジオ放送の貴重な未発表曲が7曲収録されていて、なんとか納得といったところです。(笑)
このあいだ(10月15日)、NKKのBSプレミアムで、"東京JAZZ 2011"の模様がオンエアされました。

TOKYO JAZZ 2011-TITLE

その中で、"DMS"(GEORGE DUKEと、MARCUS MILLERと、DAVID SANBORNのファミリーネームの頭文字を並べたバンド名です。)がステージに登場するシーンで、ジョージ・デュークが黒いショルダーバッグを持って出て来ます。

TOKYO JAZZ 2011-DMS-GD-SHOLDER BAG

何が入っているのでしょうか?
それとも、デュークは"貴重品を身近に置いておかないと不安なタイプ"なのかも!?
"何処かの誰かさん"みたいです。

『東京JAZZ 2011』の詳細については、後日、何回かに分けて、レポートしたいと思いますが、とりあえず速報???という事で・・・・・。(笑)
さて今回ご紹介するのは"バリトン・サックスの巨人"ジェリー・マリガンの映像です。

GM LISTEN-GM

"LISTEN"と題されたこの作品は、マリガンが亡くなった1996年に制作されたもので、生前の本人や彼と関わりのあった人物へのインタビュー等で構成されている『マリガンの人生と音楽を振り返ったドキュメンタリー』なのですが、様々な貴重な演奏シーンも散りばめられています。

GM LISTEN-TITLE

例えば、1950年代中期の『ボブ・ブルックマイヤー(tb)、チコ・ハミルトン(ds)とのカルテット』、

GM LISTEN-GMBBCH

1950年代後期の『アート・ファーマー(tp)とのカルテット』、

GM LISTEN-GMAF

1960年代初期の『"コンサート・ジャズ・バンド"と名付けられた大編成バンド』、

GM LISTEN-CONCERT JAZZ BAND

1970年代初期の『デイブ・ブルーベック(p)、アラン・ドーソン(ds)とのカルテット』、

GM LISTEN-GMDBAD

1980年代以降の『ステファン・グラッペリ・トリオとの共演』、

GM LISTEN-GMSG

『デイブ・ブルーベックとのリユニオン・デュオ』、

GM LISTEN-GMDB REUNION

『アート・ファーマーとのリユニオン・デュオ』、

GM LISTEN-GMAF REUNION

『ズービン・メータ指揮のオーケストラとの共演』、

GM LISTEN-GMZM

『晩年のレギュラー・カルテットでの日本公演』等々、

GM LISTEN-GM QUARTET 1993 JAPAN

次々に出て来る見たことがない映像に驚かされます。

そして、その中でも特に目と耳を奪われるのが、1950年代の終わり頃に、ニューヨークのマリガンのアパートで、アントニオ・カルロス・ジョビン(p,vo)と二人で『ONE NOTE SAMBA』をリハーサル風に演奏しているシーンです。

GM LISTEN-GMACJ

ここでマリガンは珍しくクラリネットを吹いているのですが、曲の終わりの部分が上手く吹けなくてジョビンに何度も教わるシーンがあります。
1950年代の終わり頃といえば"ボサノバ"がまだ生まれたばかりだったので、ジャズのそれとは違った独特のシンコペーションにマリガンが戸惑ってしまったということなのでしょうか?
微笑ましくも興味深いシーンで印象に残ります。
2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。

今回は、2010年4月号の第8回の記事です。

WOW2010-04-HYOSHI.jpg

この回は、『ROUTE 66』をテーマにして、この曲をヒットさせたナット・キング・コールと、この曲を作ったボビー・トゥループの二人が、この曲を歌っている映像2本をご紹介しました。

WOW2010-04-KIJI-08.jpg

画像をクリックしていただくと、大きくなって読みやすくなります。

先日、エラ・フィッツジェラルドの『BEST OF THE BBC VAULTS』というDVDがリリースされて、早速ゲットしましたので、ご紹介しましょう。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-DVD JACKET

このDVDには"3つの時代"のライブが入っているのですが、一番新しい1977年の"モントルーJF"でのライブは既にリリースされたものと同内容なので、残りの2つの時代の映像をご紹介することにしましょう。

まず最初は、1965年にBBCのスタジオで収録されたもので、エラは20曲歌っていますが、

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1965-EF

曲によって、トミー・フラナガン(p)、キーター・ベッツ(b)、エド・シクペン(ds)というピアノ・トリオがバックだったり、地元イギリスのビッグバンドと思われるジョニー・スペンス・オーケストラがバックだったりしています。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1965-EFJS ORCH

まずトリオをバックに歌い出すのですが、フラナガンが弾き出したイントロはカウント・ベイシーの『ONEO'CLOCK JUMP』で、エラが歌い出すと『GOODY GOODY』になって、いきなり少し意表をつかれたりします。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1965-EFTF TRIO

8曲目からは、曲によってジョニー・スペンス・オーケストラをバックに歌うのですが、ビッグバンドのメンバーには"タビー・ヘイズ(ts)"がいて、『SOMETHING'S GOTTA GIVE』と『BODY AND SOUL』の2曲で、短いソロをとったりする貴重なシーンもあります。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1965-TH

そして、もう一つの映像は、1974年にロンドンの"ロニー・スコッツ"で収録されたライブで、

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1974-EF

エラは、トミー・フラナガン・トリオ(ドラムはボビー・ダーハムに替わっています。)にジョー・パス(g)が加わった超豪華なメンバーをバックに歌っております。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1974-EFTF TRIOJP

『IT DON'T MEAN A THING IF IT AIN'T GOT THAT SWING』では、曲が始まって暫くの間は、エラが"私はどんな音楽も好き"と言って、デキシーランド・ジャズや、カントリー&ウエスタン、ソウル・ミュージックなんかの"さわり"を、この超豪華メンバーに演奏させて歌ったり、フラナガンにカウント・ベイシーや、デューク・リントン風に演奏させるのですが、その度にエラがフラナガンのことを"カウント・ベイシー""デューク・エリントン"と紹介して会場を盛り上げて、フラナガンもニコニコ笑っております。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1974-TF CB-1

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1974-TF DE

その後、ようやくエラが「私が言いたいのは、どんな音楽だろうと一番大事なものは・・・・・。」という台詞で繋いで、『IT DON'T MEAN A THING ~』が始まるのですが、曲が終わってフラナガン・トリオがジョー・パスを残してステージの袖に下がって行く時にも、エラがフラナガンのことを"カウント・ベイシー"と紹介してしまうのです。

ELLA FITZGERALD-BBC VAULTS-1974-TF CB-2

ちょっと"悪ノリぎみ"という感じで、フラナガンも笑っていますが、"苦笑い"といったところでしょうか?(笑)
10月4日の午前2時(10月3日深夜)から、NHK総合で、マイルス・デイビスの1973年6月の東京厚生年金会館でのライブが放送されました。
関西以外では、何故か10月1日に既に放送されていました。

MD TOKYO 1973-KOHSEINENKIN KAIKAN 1973.6

勿論、早速録画して、店でも見られる様にしようと編集しているのですが、演奏中に曲名のクレジットが入っていなくて、最後に"セットリスト"としてクレジットされております。

MD TOKYO 1973-SET LISTS

この時期のマイルスは、一部しか聴いていないせいもあって、どこから曲が始まっているのかが分からない箇所があったり、曲順が明らかに"セットリスト"のとおりではなかったりするし(1曲目は、明らかに『ZIMBABWE』ですし、最後の曲は『IFE』です。)、『TUNE IN 5』なる謎の曲名が3回も"セットリスト"に書いてあったりするので、曲の頭出しのチャプターが付けられずにいる次第です。
もう少し研究して、曲順等が判明し次第レポートします!!!
9月19日の記事でもご紹介した、2005年1月にリリースされた『THE CENTENNIAL COLLECTION』という"CD+DVD"のシリーズ。
今回はその中から、アーティ・ショウの貴重な映像をご紹介しましょう。

ARTIE SHAW-CENTENNIAL COLLECTION

まず最初に収録されているのが1939年に制作された『CLASS IN SWING』という映像作品です。
この映像は、『"スイング"という音楽が、どの様に作られているのかを、ナレーションを入れて解説する』という興味深い作りになっております。

ARTIE SHAW 1939-TITLE

主役は勿論アーティ・ショウのクラリネットですが、

ARTIE SHAW 1939-AS

ヘレン・フォレストのヴォーカルをフィーチャーしていたり、

ARTIE SHAW 1939-HF

若き日のバディ・リッチのドラムをフィーチャーしている曲なんかもあったりして、なかなか楽しめます。

ARTIE SHAW 1939-BR

そして次に、『SECOND CHORUS』という1940年のコメディー映画から2曲の演奏シーンが収録されています。

ARTIE SHAW 1940-AS

この映画には、あのフレッド・アステアがトランペッターとして主演していて、『CONCERTO FOR CLARINET』という曲では、アステアがアーティ・ショウ・オーケストラがクラブでその曲をリハーサルしているところへ現れたり、

ARTIE SHAW 1940-REHEARSAL

ARTIE SHAW 1940-FA

コメディー映画らしく(?)、オーケストラがリハーサルしている後ろで、黒人のオジサンがホウキで掃除していたります。

ARTIE SHAW 1940-CLEANING GUY

この掃除のオジサンが、映画のストーリーにどう関わっているのかが分からないのが、ちょっと気になります・・・・・。