Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

ジャズ・ジャパン誌の最新号の輸入ディスクの紹介コーナーで、ジャズ・アイコンズのDVDの"シリーズ5"がリリースされているのが紹介されていました。

JAZZ ICONS-SERIES 5-JAZZ JAPPAN 2012 FEB-DISC REVIEW

今回は、アメリカでは"MOSAIC"レコードから出ている様です。

JAZZ ICONS-SERIES 5

6枚組のボックス・セットは、全てフランスでの演奏が収録されている様で、内容は以下のとおりです。

DISC-1 : ジョン・コルトレーン 1965
DISC-2 : セロニアス・モンク 1969
DISC-3 : アート・ブレイキー 1959
DISC-4 : ジョニー・グリフィン 1971
DISC-5 : フレディー・ハバード 1973
DISC-6 : ローランド・カーク 1972

DISC-1~3は、過去にリリースされたことのあるソースですが、今回のものは未発表曲が結構沢山追加されていて"買い直す価値有り"です!!

と言うことで、購入しようとAMAZON等のサイトで検索したところ、まだ取り扱っていない様です。
"MOZAIC"のサイトからだと$99.98で買える様なのですが、代金の決済が面倒そうなので、AMAZON等のサイトで取り扱う様になるまで、もう少し待ってみようと思っておりますが、はてさて、$99.98ドルがいくらになる事やら・・・・・。
2010年に約30年振りに"JEFF LORBER FUSION(JLF)"名義のアルバム『NOW IS THE TIME』というグレードの高いアルバムをリリースして喜ばせてくれたジェフ・ローバーですが、

JLF-NOW IS THE TIME

この度、またまた"JLF"名義のアルバム『GALAXY』をリリースしてくれたので、喜び勇んで即ゲットしました。

JLF-GALAXY.jpg

前作では、女性ヴォーカルをフィーチャーした曲もあったりして、少し軽めのサウンドに仕上がっていて、それはそれで"良い裏切られ方"という感じでとても気に入っていましたが、今回は全曲"インスト"で、サウンドも初期の"JLF"にかなり近い感じになっていて、"期待どおりなのですが、意外性は無い"という感じです。
中心メンバーは前作とほぼ同じで、ジミー・ハスリップ(b)、ビニー・カリウタ(ds)、デイブ・ウエックル(ds)、エリック・マリエンサル(sax)、ランディー・ブレッカー(tp)、ポール・ジャクソンjr.(g)等が名を連ねていて、前作同様初期のアルパムに収録されていた曲のリメイク・ヴァージョンも演ってくれてます。
"意外性が無い"という不満は贅沢というものでしょうか?
あっ、そうそう。意外性といえば、このCDのライナーのクレジットによると、ローバーは6曲でギターも弾いてる事になっております。
特に10曲目の『WIZARD ISLAND』という"JLF"4作目の同名タイトルのアルバム(このアルバムには、若き日の"ケニーG"が"KENNY GORELICK"というイカツイ本名で参加しております。)からの曲では、

JLF-WIZARD ISLAND

ギターを担当しているのがローバーだけになっているのですが、聴いてみるとギターの音は殆ど確認できません。
サウンドに厚みを付ける程度の扱いという事なんでしょうね。

先日、チェット・ベイカーの『CANDY』というDVDがリリースされているのを見つけてゲットしました。

CHET BAKER-CANDY-DVD JACKET

これは以前ビデオやLDでリリースされていたもので、ネットオークションでLDをチェックしていたのですが、縁が無かったのか?ゲット出来ずにいたソースです。

チェットのバックを固めているのは、

CHET BAKER-CANDY-CB

ピアノがミシェル・グレイユ

CHET BAKER-CANDY-MG

ベースがジャン・ルイ・ラシンフォッセというユーロッパ勢。

CHET BAKER-CANDY-JLR

それもそのはず、このソースはスウェーデンの"SONET"というレーベルの図書室で収録されていて、1曲目のタイトル曲の演奏が終わった後に、当時スウェーデンに住んでいたベーシストのレッド・ミッチェルがチェットにインタビューするシーンがあったりもします。

CHET BAKER-CANDY-RM INTERVIEW

インタビユーでチェットは終始リラックスしていて上機嫌で、昔のイタリアでのロマーノ・ムッソリーニ(p)と共演した時の想い出話や、今後のツアーの予定なんかについて喋っているのですが、『日本には2回行く予定だ。』なんて事も言ってます。(ロマーノ・ムッソリーニというピアニストは、かつてのイタリアの独裁者ベニート・ムッソリーニの三男だそうです。)

CHET BAKER-CANDY-CB SMILES

ところで、"SONET"レーベルの図書室で収録していて、レッド・ミッチェルがインタビューしているというシチュエイションは、以前当ブログでご紹介したズート・シムズの『IN A SENTIMENTAL MOOD』というソースと全く同じで、ズートのものは1984年11月に収録されていて、このチェットのものは1985年6月に収録されているので、同じ企画のシリーズ物ということなんでしょうね。

ZOOT SIMS-IN A SENTIMENTAL MOOD-DVD JACKET

そして、最後の1曲は、レッド・ミッチェルがピアノを弾いて、チェットとデュオで『MY ROMANCE』を演奏していて、

CHET BAKER-CANDY-RMCB

この曲が終わった後にも少し二人が喋るシーンがあるのですが、この時期チェットのスケジュールがタイトだった様で、『今夜は公演があって、翌朝7時半には飛行機に乗らないといけないので、夕食をとって少し横になりたい。』と言っております。

CHET BAKER-CANDY-5 YEARS LATER

でも、その後最後にチェットが『5年後にまたここで会おう』と言って、ミッチェルが『そいつは長いな』と返してお互い笑ったところで唐突に終わってしまうですが、チェットがこの約3年後にアムステルダムのホテルの窓から転落死してしまうことを思うと、"ゾク!!"っとする瞬間です。
2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。
今回は、2010年6月号の第10回の記事です。

WOW2010-06-HYOSHI.jpg

この回は、"ベニー・グッドマン楽団で歌うペギー・リー"と、"スタン・ケントン楽団で歌うジューン・クリスティー"という"スイング時代の専属歌手"の2本の映像をご紹介しました。

WOW2010-06-KIJI-10.jpg

画像をクリックしていただくと、大きくなって読みやすくなります。

先日、"ジャズやねん関西"のサイトを見ていると、関西ジャズシーンの情報を満載したフリーペーパー"WAY OUT WEST"の2012年1月号の巻頭で特集されていた『THANKS 2011 BEST LIVE & BEST DISC !!』という記事で紹介されていたCDの一部を、タワーレコード梅田マルビル店でディスプレイしているという情報を見つけたので、見に行って来ました。

ジャズ・コーナーの上部にこんな感じでディスプレイされておりました。

TOWER RECORD-WOW 2011 BEST CD DISPLAY-00

TOWER RECORD-WOW 2011 BEST CD DISPLAY-01

私が紹介したマイケル・フランクスの『TIME TOGETHER』も右下にディスプレイされていて嬉しかったのですが、

TOWER RECORD-WOW 2011 BEST CD DISPLAY-02

私がこのCDがリリースされているのを知ってすぐにマルビル店で購入した時より300円以上安くなっていて少しだけショックでした。(笑)
1月15日に"JAZZLAB"レーベルからリリースされる川本睦子さんの最新アルバムは、当店近くのジャズ・ライブ・スポット"ミスターケリーズ"で収録されたライブ盤なのですが、

MUTSUKO KAWAMOTO-LIVE AT MISTER KELLYS

ご覧の通り、CDなのに『聴き込まれたLPレコード』の様に"ジャケットにレコード盤の丸い形が付いてしまった状態"が再現?されていて、"おっ!!"っと思いました。
先日、当店に時々来て下さるN氏から、「最近リリースされた"ウイントン・マルサリスとエリック・クラプトンが共演しているライブを収録したCD"には同内容のDVDが付いているよ。」と教えていただき、遅ばせながらゲットしました。
演奏の大半が"ブルージーで良質なニューオリンズ・ジャズ風"に仕上がっていて、N氏が言われていたとおり、なかなか良い感じでした。

WYNTON MARSALIS  ERIC CLAPTON-PLAY THE BLUES-JACKET

それはそうと、このDVDの8曲目に収録されている『JOLIET BOUND』という曲の演奏が始まる前に、マルサリスがMCで、次の様なエピソードを披露しております。
『この曲をクラプトンがギターで弾いているデモ音源を事前に聴いて、"ビートが間違っている"と思ったので、電話でクラプトンにその旨伝えたが、クラプトンは"間違っていない"と言った。それでもやはり"間違っている"と思ったので、リハーサルの時に他のメンバー達に確認したところ、全員が"あれは、わざとそういう弾き方をしているのであって、お前がビートを間違っている"と言われてしまった。まあ、そんな事もあるさ。』

WYNTON MARSALIS  ERIC CLAPTON-JOLIET BOUND

いわゆる"ウラとオモテを勘違いしてしまった"という様な事態に陥ってしまっていたという事なんでしょうね。
マルサリスの様な超一流な人にも、こんな事が起きるんですね!!!!!
それにしても、マルサリスほどの大御所がこんな恥ずかしい話を公然とバラしてしまうなんて、ちょっとした驚きでした。
"頑固で気難しい人"なのかと思っていたのですが、「結構お茶目で正直なところもあるんだな~~~。」と別の意味で見直した次第です。(笑)
あけまして、おめでとうございます。
今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
さて2012年の最初の記事は、ギブソン社の代表的なソリッドギターにその名を残すギタリスト"レス・ポール"の映像作品『レス・ポールの伝説』です。
このDVDは、以前あるお客さんから貸していただいたのですが、

LES PAUL-DVD

この作品、原題は『CHASING SOUND』という様です。

LES PAUL-CHASING SOUND TITLE

2005年の90歳を祝う"イリジウム"で行われたライブ、様々なビッグ・ネームとの共演シーン、若かりし頃の貴重なフィルム、本人や彼に縁のあったビッグ・ネームへのインタビュー等が散りばめられていて、なかなか充実した内容になっております。

その中で、"ジャンゴ・ラインハルトから貰った"という"セルマー・マカフェリ"というギターをレス・ポールが紹介するシーンがあるのですが、

LES PAUL-DJANGO GUITAR-1

LES PAUL-DJANGO GUITAR-2

その直後に、そのギターを弾いているジャンゴの貴重なモノクロ映像が流れるというシーンがとても印象的です。

LES PAUL-DJANGO REINHARDT

そして、もうひとつ印象に残っているのが、レス・ポールが奥方で歌手のメリー・フォードと一緒に『オムニバス』というTV番組に1954年に出演した時の映像です。

LES PAUL-OMNIBUS 1954-TITLE

LES PAUL-OMNIBUS 1954-INTRODUCING

レス・ポールは、テープレコーダーに何回も音を重ねて行く"多重録音"を開発した事でも知られていますが、その様子をこの番組で実演して見せてくれているのです。

LES PAUL-OMNIBUS 1954-OVER DUB-1

LES PAUL-OMNIBUS 1954-OVER DUB-2

そして、この時に演奏しているのが彼らの代表的なヒット曲だという『HOW HIGH THE MOON』なのですが、

LES PAUL-OMNIBUS 1954-HOW HIGH THE MOON

「この曲の雰囲気は、何処かで聴いたことがあるな~~~。」と思って少し考えてみたところ、"マンハッタン・トランスファー"のこのアルバムでした。

MANHATTAN TRANSFER-BOP DOO WOPP

私の勝手な思い込みですが、この"マントラ・ヴァージョン"はギター・ソロの雰囲気からしても、確実にレス・ポール&メリー・フォードの雰囲気を参考にしていると思います。