Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。

今回は、2010年8月号の第12回の記事です。

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この回は、ショーティー・ロジャースとシェリー・マンがリーダーのウエスト・コースト・ジャズを代表する2つのバンドが、1962年にテレビ番組に出演した映像をご紹介しました。

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画像をクリックしていただくと、大きくなって読みやすくなります。

以前、当店常連さんのピアニストM氏から貸していただいたプログレ・ロックバンド"YES"の『YESYEARS』という映像作品。
歴代の主要メンバー達へのインタビューや貴重な演奏シーンで綴られた"YES"の歴史を振り返った2時間を越える映像作品なのですが、
この中に、ジャジーな?興味深いシーンがあります。

YESYEARS-LD-JACKET.jpg

それは、1967年から毎年ジャズ・フェステイバルが開催されている、スイスのモントルーのレコーディング・スタジオで1976年に収録されたシーンで、キーボードのリック・ウエイクマンが、『メロトロン』という、鍵盤ひとつひとつがテープを再生するスイッチになっていて"オーケストラと合唱が一緒になった様な音色が出せる"当時のプログレ・バンド御用達のキーボードのサウド・チェックをしているシーンです。

YESYEARS-RICK WAKEMAN-1

ここでウエイクマンが、ちょっとふざけた感じで、"アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ"で大ヒットした"ボビー・ティモンズ"の超有名曲『モーニン』のテーマを弾いているんです。

YESYEARS-RICK WAKEMAN-2

プログレ・バンドとは似ても似つかないファンキーな雰囲気のこの曲を『メロトロン』で弾いているこのシーンはとてもミスマッチで興味深いのですが、
ウエイクマンは『モーニン』が『朝』という意味ではないと分かっていつつ、敢えて自分のファミリーネームの"WAKEMAN"との"駄洒落"のつもりで弾いたのでしょうか?????
ちょっと深読みしすぎですかね・・・・・。(笑)
先日BSフジで、サンタナの2011年モントルーJFでのライブがオンエアされていました。

SANTANA-MONTREUX 2011-CS

ここで、殆どの曲でドラムを叩いているのがデニス・チェンバースなのですが、

SANTANA-MONTREUX 2011-DC

何故か1曲だけシンディー・ブラックマンが叩いているのです。

SANTANA-MONTREUX 2011-CB-1

どうもカルロス・サンタナとシンディー・ブラックマンは結婚している様で、サンタナはブラックマンのことを"妻"として"シンディー・ブラックマン・サンタナ"と呼んで紹介しています。

SANTANA-MONTREUX 2011-CB-INTRODUCING

この二人がカップルになっていたとは知りませんでした。
ちょっと以外な感じです。
3月4日の記事で速報でお知らせした、レス・マッキャンとエディ・ハリスが1969年の第3回モントルーJFに出演した時のライブ・アルバム『SWISS MOVEMENT』の映像版ですが、

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-VTR-1

アルバムに比べると収録曲が2曲少ない4曲(アルバムはCD化された時に1曲追加されて6曲収録されています。)と、ボーナス・トラックとしてエディ・ハリス・バンドの演奏が1曲収録されています。
曲順も違っているのですが、たぶん映像版の方の曲順が実際に演奏した順番なのでしょうね。
ここで、1曲目のエディ・ハリス(ts)作の『COLD DUCK TIME』、

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-EH

3曲目のレス・マッキャン(p)作の『COMPARE TO WHAT』、

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-LM

4曲目のリロイ・ヴィネガー(b)作の『KAFTAN』では、

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-LV

ハリスやマッキャンと並んでベニー・ベイリーというトランペッターもソロをとるのですが、これがハイノートを駆使したワイルドで吹っ切れたソロで、なかなかのものなんです!!!

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-BB

ベニー・ベイリーと言えば、クインシー・ジョーンズがベイリーのために1959年に作った『MEET BENNY BAILEY』という曲があって、同年10月にスウェーデンで録音されたベイリーの『THE MUSIC OF QUINCY JONES』というアルバムに収録されていますが、

BENNY BAILEY-THE MUSIC OF QUINCY JONES

マンハッタン・トランスファーが、この曲を"ヴォーカリーズ"化して『VOCALESE』というアルバムで演っていて、

MT-VOCALESE.jpg

ベイリーのソロ部分は、シェリル・ベンティーンが担当しています。

ところで、話はモントルーJFの映像に戻りますが、
1曲目の『COLD DUCK TIME』でベニー・ベイリーがソロをとっている時に、エラ・フィッツジェラルドがフェスティバルの主宰者クロード・ノブスに案内されて客席に入って来て、ステージの最前列の席に陣取るシーンがあるのですが、いくらエラが大物で主宰者に案内されているからといっても、演奏の最中に入って来るのはマナー違反でしょう!!!
演奏の合間にして貰いたいものです!!!
先日、BSフジの"Music:S"という番組で、ディープ・パープルの2011年のモントルーJFでのライブがオンエアされていました。

DEEP PURPLE 2011-DP

今回はオーケストラと共演していて、1969年のロイアル・フィルハーモニック・オーケストラとの共演アルバムを思い出します。

DEEP PURPLE-ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA-JACKET

ディープ・パープルは今のメンバーで何年か活動している様ですし、今回のライブはオーケストラとの共演ということもあってリハーサルも行き届いている様で、なかなか充実した内容でした。イアン・ギランも何年か前より少しは声もちゃんと出てましたしね(笑)

DEEP PURPLE 2011-IG

バックに控えるオーケストラも、演奏していない時にパープルの演奏に身体を揺らしたりしている奏者も結構いたりして、

DEEP PURPLE 2011-ORCHESTRA

昔の様にロックのグルーヴについて行けないといった事も無く、有名な曲の有名なソロの部分は、パープルのソロ・プレーヤーとオーケストラがユニゾンで演ってたりしてます。
今は事情が違っている様です。
先日、BS-TBSの"SONG TO SOUL"という「過去の様々な名曲にまつわる色々なエピソードを紹介している」番組で、キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』が取り上げられていた(再放送)のですが、

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-LP JACKET

番組の冒頭で、いきなり何と、1969年7月5日にロンドンのハイドパークで『21世紀の精神異常者』を演奏している当時のキング・クリムゾンのライブ映像が短く流れたのです。

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-HYDE PARK 1969-TITLE

映像が流れた時間が短かったので、ヴォーカルとベースのグレッグ・レイクと

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-HYDE PARK 1969-GL

サックスとキーボード等を担当するイアン・マクドナルドしか映りませんでしたが、

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-HYDE PARK 1969-IM

こんな映像、今まで見たことありません!!! ビックリしました。
そして"見たことない"と言えば、この番組の後半で、"ENGLAND"というプログレ・バンドのキーボード奏者だったという"ロバート・ウェブ"なる人物が登場し、当時"プログレ・バンド御用達"だった『メロトロン』というキーボードを紹介するシーンがあります。

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-MELOTRON-M400S

メロトロンを分解して、こんな感じで内部を見せてくれて、

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-MELOTRON-INSIDE-1

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-MELOTRON-INSIDE-2

その仕組みを結構詳しく紹介してくれるのですが、こういうのも今まで見たことありません!!!

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-MELOTRON-INSIDE-3

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-MELOTRON-INSIDE-4

その他にも、インタビューには、ハイドパークのライブ映像にも登場していたイアン・マクドナルドや、

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-INTERVIEW-IM

キング・クリムゾンの歌詞やアートワーク等を担当していたピート・シンフィールドなんかが出演してたのですが、

SONG TO SOUL-KING CRIMSON-INTERVIEW-PS

興味深いエピソードを披露してくれていて、なかなか充実した内容でした。
最近よくご紹介しているNHK・BS-1の"エル・ムンド"という番組に、先日『YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO』で有名な"ニューヨークのため息"と呼ばれているジャズ・ヴォーカリスト"ヘレン・メリル"がゲストで出演していました。

EL MUNDO-HELEN MERRILL-BORN TO BE BLUE

でもこの時は、テッド・ローゼンタールのピアノとのデュオで『BORN TO BE BLUE』を歌ってました。

EL MUNDO-HELEN MERRILL-TR

今年の7月で82歳になるメリル。ハスキーな声は変わっていなかった(勿論、声質は若い頃とは違っていましたが・・・。)のですが『今日は特にハスキーなのよ!!』なんて言ってました。
声のハスキーさってその日によって変わるんもんなんでかねぇ?
それはそうと、インタビューでは案の定、司会者が『YOU'D BE SO NICE ~』が収録されているアルバムで共演している

HELEN MERRILL-WITH CLIFFORD BROWN-JACKET

クリフォード・ブラウンについて尋ねているのですが、

EL MUNDO-HELEN MERRILL-CLIFFORD BROWN

メリルは『彼はシャイな人で、チェスの達人だった』なんて言ってました。
そして、メリルもシャイな性格だったため、オーディションが嫌いだったそうで、このアルバムは、クリフォード・ブラウンやクインシー・ジョーンズがメリルをレコード会社に推薦してくれた事でレコーディングが実現したそうです。
以前の記事でもご紹介した販促用のLD『A MESSAGE FROM MONTREUX』。
元ネタは、"モントルーJF"の主宰者クロード・ノブスへのジャズフェスについてのインタビューを中心にした『DE HARLEM A CAUX』という1986年頃にスイスで制作されたTV番組の様なのですが、

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この中で、今まで見たことのない貴重な過去のモントルーJFのいくつかのライブ映像が"さわり"だけ出てくるものですから、当然それらの完奏版が見てみたいとズ~~~っと思っていました。
中でも、最も古い1969年のレス・マッキャンとエディー・ハリスのバンドの映像は特に見てみたいと思ってました。

MONTREUX-EHLM.jpg

この時のライブの模様は、アルバム『SWISS MOVEMENT』で音源としてはリリースされているのですが、

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先日、このライブの映像版のビデオがネットオークションに出品されているのを発見して、無事ゲット出来ました。

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-VTR-1

いや~~~~~、出てたんですね~~~~~!!!!!

ローランド・カークの1972年のモントルーJFのライブが、同じ"RHINO"レーベルからビデオでリリースされていたのは知っていて、当時購入していたのですが、

ROLAND KIRK-MONTREUX 1972-VTR-1

このレス・マッキャン&エディー・ハリスのビデオも同じシリーズで出ていた様です。
全く気が付きませんでした。

収録曲は、アルバムとは少し違っていて、こんな感じになっております。

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-VTR-2

ビデオのケースは、屏風の様に?なっていて、開くとこんな感じになります。

LES MCCANN  EDDIE HARRIS-SWISS MOVEMENT-VTR-3

この"作り"もローランド・カーク版と同じです。

ROLAND KIRK-MONTREUX 1972-VTR-3

肝心の中身はまだ見ていないのですが、とりあえず速報でした。
2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。

今回は、2010年7月号の第11回の記事です。

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この回は、奇才ローランド・カークの1963年の初ヨーロッパ・ツアーから、イタリアのミラノでテテ・モントリュー(p)と共演した"貴重で冷や汗もの?"の映像をご紹介しました。

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