Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

2009年4月から、関西ジャズ・シーンの情報を発信し続けているフリーペーパー『WAY OUT WEST』。
その片隅で、"ジャズやフュージョンの映像のコラム"を書かせていただいておりますが、
その過去の記事を振り返って読んでいただこうというシリーズ。

今回は、2012年8月号の第36回の記事です。

WOW2012-08-HYOSHI.jpg

この回はコルトレーンがヨーロッパで残した貴重な映像をご紹介しました。

WOW2012-08-KIJI-36.jpg

画像をクリックしていただくと、大きくなって読みやすくなります。

なお当店では、第1回の記事から最新の記事まで読んでいただけるようにしております。
先月、今年の東京ジャズを3回に分けてNHK-BSで放送していましたが、
その中から、リー・コニッツとチック・コリアをご紹介しましょう。

TOKYO JAZZ 2013-TITLE

まずは、リー・コニッツ。
相変わらず『しばらく注意深く聴いていないと何の曲を演っているのか分からない』演奏ですが、
年を重ねないと出来ない何とも言えない味のある演奏で「BODY AND SOUL」と「STELLA BY STARLIGHT」をカルテットで聴かせてくれています。

TOKYO JAZZ 2013-LEE KONITZ

そしてチック・コリアは、最新ユニット"VIGIL"を率いての演奏です。
最新アルバム『VIGIL』に収録されている「PORTALS TO FOREVER」と、

CHICK COREA-VIGIL

バド・パウエルの「TEMPUS FUGIT」を聴かせてくれます。

TOKYO JAZZ 2013-CHICK COREA

「TEMPUS FUGIT」と言えば、1997年にスタジオ録音のCDとほぼ同時にリリースされた"バド・パウエル・トリビュート・プロジェクト"の『REMEMBERING BUD POWELL』と題されたライブ映像でも演奏していましたが、

CHICK COREA-REMEMBERING BUD POWELL

この時ドラムを叩いていたのがロイ・ヘインズ。
ヘインズは、1967年にスタン・ゲッツのレコーディングでコリアと知り合って以来

STAN GETZ-WHAT THE WORLD NEEDS NOW

翌年のコリアのアルバム『NOW HE SINGS NOW HE SOBS』にも参加する等親しく付き合っていた様ですし、

CHICK COREA-NOW HE SINGS

パウエルとの共演歴もあるので、若手中心のメンバーの中起用されたと思われますが、
今回の東京ジャズの「TEMPUS FUGIT」で叩いているマーカス・ギルモアは何とヘインズの孫なんだそうです。
この「パウエル~ヘインズ~コリア~ギルモア」と繋がって来た流れは、勿論"偶然"ではなく"必然"だということなんでしょうね。
前回の記事でご紹介したスタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルトが出演した映画の他に、もう1本彼らが出演した映画がありました。
遠路はるばる埼玉から来店して下さるF氏から教えていただき、ダビングしたDVDまで頂いてしまいました。
『ダーティー・ハリー』で有名なドン・シーゲル監督の1964年の『THE HANGED MAN(邦題:殺しのカーニバル=犯罪組織)』という作品です。

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE2-TITLE

前回記事でご紹介した映画も1964年の作品でしたので、この時期の二人の人気のほどが伺われます。

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE2-SGAG

ここでも歌っているのは「イパネマの娘」なのですが、もう1曲「ONLY TRUST YOUR HEART」も歌っていて、

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE2-TITLE-MUSIC DIRECTOR

この曲を作曲したベニー・カーター(作詞はサミー・カーン)がこの映画の音楽監督も担当していて、
「ONLY TRUST YOUR HEART」は、この映画のために創られた曲の様なのですが、
サミー・カーンはディーン・マーチンが歌った同名異曲のための歌詞を既に1957年に書いてたという情報もある様です。
7月14日の記事でご紹介したスタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルトが「イパネマの娘」を演奏している映像の出所が分かりました。

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE-SGAG

1964年の『GET YOURSELF A COLLEGE GIRL』というアメリカ映画でした。

MOVIE-GET YOURSELF A COLLEGE GIRL-DVD JACKET

この映画には上のDVDのジャケットを見ても分かるとおり、
ジミー・スミス・トリオやアニマルズ、デイブ・クラーク・ファイブなんかが演奏するシーンも収録されているのですが、

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE-JS

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE-ANIMALS

STAN GETZ A GILBERT 1964 MOVIE-DC5

映画自体は「軽いノリの、学園ものコメディー」という内容の様なので、いくら私が"映画おこちゃま"だといっても演奏シーン以外を観る気にはなりません。
と言うよりも、輸入物DVDのため、日本語字幕が付いていないので、観ても台詞が良く解らないし・・・。