Wishy-WashyのJAZZ映像パラダイス&MORE

2001年7月に開店し、20016年1月に閉店した大阪市北区・西梅田のジャズ・バー『Wishy-Washy』です。所蔵していた映像ソフトやCD等を中心に貴重なものや面白いものをご紹介します。

暫く更新が滞ってしまいましたが、今回も前回に引き続いて、『THE CHOSEN ONE ~ DOWNBEAT READER'S POLL AWARDS』という「ダウンビート誌の読者人気投票のウィナーを中心にした超豪華な面々が競演しているテレビ番組を収録したDVD」をご紹介する最終回です。

CHOSEN ONE-DVD JACKET-TOP

前回の最後にご紹介したウェザーリポートの「バディア」に続いて演奏されるのは、『チック+スタンリー+レニー』をバックにフレディ・ハバードとアイアート・モレイラのソロがフィーチャーされるフレディの曲「ストレート・ライフ」です。
「スペイン」の演奏に何故か参加していなかったアイアートが、この曲には参加しているのが不思議です。
(某女性が唱える"遅刻説"が今のところ最有力かと・・・・・。)

CHOSEN ONE-FREDDIE HUBBARD

さて、ここでアイアートがパーカッション・ソロで使っているのが『見るからに手作り』といった風情の『オスの魔法使い』に出てくるロボットの様な形をしたパーカッション。
頭上と両肩と両胸と両手と腹部が各々パーカッションになっていて、アイアートがその各部を忙しく叩き分けるソロ・パーフォーマンスは見応え十分。
音だけを聴いていたのでは何をしているのかサッパリ分からないので、映像ならではの醍醐味と言えるでしょう。
それにしても、このロボット型パーカッションは『オブジェとして何処かに飾ってみたい』という衝動を掻き立てられます。

CHOSEN ONE-AIRTO MOREIRA

そして番組の最後には、別収録だったと思われるウェザーリポートを除く全員でエリントンの「A列車」をジャムセッションして終了するのですが、
日本ではよくありがちなこういうベタな乗りの構成が、"あちら"の番組でもであるのかと少し以外な感じです。

CHOSEN ONE-JAM SESSION TAKE THE A TRAIN

ところで、このジャムセッションにも参加しているジョージ・ベンソンですが、
ギターがアイバニーズ(日本のメーカー)製で(この頃から既にアイバニーズを使っていたというのも少し驚きです。)、ストラップも極普通の物をウェス・モンゴメリー風にヘッドに結び付けているのですが、

CHOSEN ONE-GEORGE BENSON 1975

この1年後の1976年にも放送された同じ企画の番組に前年に引き続き出演したベンソンは、
『チック・コリア+フィル・アップチャーチ+ビリー・コブハム』をバックに直前にリリースし大ヒットしたアルバム『ブリージン』のタイトル曲を演奏していて、アルバムの大ヒットで儲かったのか?ギターがギブソン製、ストラップが『その後長年に渡って使う事になるヘビメタ風の豪華なストラップ』に変わっているのが笑えます。

CHOSEN ONE-GEORGE BENSON 1976
1月5日と1月12日の記事で『THE CHOSEN ONE ~ DOWNBEAT READER'S POLL AWARDS』という「ダウンビート誌の読者人気投票のウィナーを中心にした超豪華な面々が競演しているテレビ番組を収録したDVD」の一部をご紹介しましたが、今回はその続編です。

CHOSEN ONE-DVD JACKET-TOP

前回のローランド・カークの次に登場するのはソニー・ロリンズ。
マッコイ・タイナーとのデュオで「イン・ア・センチメンタル・ムード」を演奏するのですが、
ステージにあがるために歩いて来るところから既に吹き始めるという演奏の始まり方で意表をつかれます。

CHOSEN ONE-SONNY ROLLINS

この時期のロリンズは何故かダーティーなトーンを多用しているのですが、ここでもやはり全編ダーティー・トーンで吹いています。
この時期は、ロックやR&B、ソウル・ミュージック等が人気を集めていて、ジャズの人気が下火になっていたので、そのあたりを意識していたという事なんでしょうか?

そして次に登場するのが、そのロックやR&B、ソウル・ミュージック等の要素をジャズに取り込んだ"フュージョン"(当時日本では"クロスオーバー"と呼んでいました。)を代表するバンド"ウェザーリポート"が、当時の最新アルバム『テイル・スピニン』から「バディア」を演奏します。

CHOSEN ONE-WEATHER REPORT

この演奏だけは、ステジオのセットの様子が他の演奏の時と違う雰囲気なので、たぶん別の日に収録されたものだと思われます。
ジョー・ザヴィヌルは、シンセサイザーやシーケンサー、キーボード類の左に置かれたカリンバの一種の様な楽器にマイクを突っ込んでイフェクト処理したと思われる不思議な音等を駆使して、アフリカやアラビア等をイメージさせる雰囲気を醸し出しているのですが、
ザヴィヌルがその雰囲気に合わせた?アラビア風の衣装を着ているのが笑えます。